11月20日(木)【出汁を味わう和食の日】
- 公開日
- 2025/11/20
- 更新日
- 2025/11/20
給食
◯牛乳
◯お出汁で炊く白ごはん
◯厚揚げの肉味噌かけ
◯小松菜のおかか和え
◯かき玉汁
今日は「だしで味わう和食の日」の献立です。北海道産のだし昆布と一緒に江戸川区の友好都市である鶴岡市の「つや姫」を炊きました。厚揚げの肉味噌がけには、豊洲市場に店を構える老舗の味噌屋・蔵乃屋さんから、「伊予麦味噌みそ」を取り寄せて使っています。和え物やかき玉汁に使用した醤油は普段と違い、東京都あきる野市に蔵を構える近藤醸造のキッコーゴ醤油です。大量生産の醤油と異なり、豊かな香りとコクのある味わいが特徴です。和食の汁物の中でかなり人気のあるかき玉汁は、鰹節専門店から購入している鰹の厚削り節をじっくりコトコト煮出して使用しました。お出汁をの香りと味を楽しんで食べてもらえると嬉しいです。
写真1枚目
「だしで味わう」和食の日なので昆布だしと鰹だし、両方をそれぞれに楽しめるように工夫しました。ご飯は普段入れている麦をやめてお米と昆布だしの味を楽しめるようにしました。かき玉汁の鰹だしはじっくりコトコト煮ることで香りとうまみをおだしに閉じ込めます。
写真2枚目
野菜をたくさん使って栄養バランスが良いのも和食の特徴です。教室掲示で配布した和食特集のQRコードにアクセスすると、和食の4つの特徴がすぐにわかりますよ。
【食育掲示・和食の日】
平成25年12月、「和食~日本人の伝統的な食文化~」がユネスコ無形文化遺産に登録されてから、12年が経ちます。11月24日は「いい日本食」の語呂合わせで「だしで味わう和食の日」です。今日は一足お先に提供します。
ユネスコ無形文化遺産に登録された、ということは「継いでゆくべき素晴らしい文化」として世界に認識された、という点では喜ばしいことですが、同時に「世界のみんなで守っていかなくては消えていく文化」つまり文化の絶滅危惧として認識された、ということです。和食を絶滅されないために、私たちには何ができるでしょうか?
和食には4つの特徴があります。
⛰️多様で新鮮な食材を使い、その味わいを活かす
🐟健康的な食生活を営む
🥬自然の美しさや季節の変化を楽しむ
🙏自然の営みに感謝する
これらの特徴に深く関わりのあるのが「出汁(だし)」です。1907年池田博士によって世界で初めて、うま味成分の一つが、アミノ酸の一種であるグルタミン酸であることが発見されました。その後、日本人を中心に研究が進み、うま味は塩味を引き立てること、複数の旨みがありそれが組み合わさると旨みが増して感じられること、などのことがわかってきました。
和食は、一年間を通じた四季の移ろいや、人の一生を通じた時代の移ろいを、様々な形で反映させたものであるとも言えます。例えばおせち料理には、家族の健康を願う「黒豆」、五穀豊穣への願いが込められた「田作り」など、さまざまな料理に、生活への祈りや自然への感謝の気持ちが込められています。これらを引き継ぎ、伝えていくことが、現代の私達に求めれているのです。