学校日記

11月6日(木)の給食【世界の料理】北アメリカ

公開日
2025/11/06
更新日
2025/11/06

給食

◯牛乳

◯メープルシロップトースト

◯カリブーシテュー

プーティン風


地理の進行に合わせた「世界の料理」シリーズ、今回は北アメリカの国、カナダです。カリブーシチューは、本来トナカイの肉を使う料理ですが、給食では豚肉を使用しています。黒ビールで煮込み、肉はメープルシロップに漬け混んで風味豊かに仕上げてあります。プーティンは、フライドポテトにグレイビーソースとチーズをかけたカナダの代表的な家庭料理です。給食では揚げた大豆を加え、バルサミコ酢を煮詰めた手作りグレイビーソースで味付けし、ダイスチーズでプーティンの雰囲気を楽しめるようにしています。教室掲示用の資料も配るので、興味のある人はぜひ見てください。



写真1枚目


シチューに使う玉ねぎは大きめに切ることで、煮込んでとろけたときに甘味が引き立つようにしています。本日は46キロの玉ねぎを使用しました。


写真2枚目


黒ビール以外の味の決め手となる飴色玉ねぎ(左の鍋)とブラウンルウ(右の鍋)を作っているところ。1人の調理師さんが交互に混ぜながら加熱してくれました。


【カナダについて】


毎月の世界の料理と郷土料理は、社会科の飯島先生に相談して、学習の進度に合わせて提供しています。今月は北アメリカです。


 カナダの国旗には、真ん中に赤いカエデ(メープル)の葉が描かれています。この葉は、単なる模様ではなく、国の自然と歴史を象徴する特別なマークです。

 カエデの木は、カナダ全土に広く自生しており、春になると樹液が流れ始めます。その樹液を煮つめて作るのが「メープルシロップ」。カナダでは200年以上前から作られており、先住民の人々が最初に樹液を煮つめて甘味料として利用していた

といわれています。

 カナダは国土の約半分が森林におおわれており、世界有数の木材・樹液の生産国です。自然資源を大切にしながら食文化を築いてきたカナダの姿が、特産品のメープルシロップに表れています。


 カナダの北部は、冷帯(亜寒帯)やツンドラ気候に属しています。冬の寒さが厳しく、雪や氷におおわれる期間が長い地域です。そのため、人々は体を温めるために、煮込み料理をよく食べます。


 「カリブーシチュー」は、トナカイの仲間であるカリブーの肉を使った郷土料理です。寒い気候の中でエネルギーをとるために、肉や根菜をゆっくり煮込む料理が発達しました。給食では手に入りやすい豚肉で再現しています。


 カナダでは、広い草原と冷涼な気候を生かして酪農が盛んに行われています。カナダ政府統計によると、カナダの牛の飼育頭数は約950万頭(日本の約3倍)にのぼります。


 また、チーズやバターなどの乳製品の生産量も世界トップクラスです。その酪農を象徴する料理が「プーティン」です。フライドポテトにチーズカード(生チーズ)とグレービーソースをかけたもので、カナダではファストフード店や学校の食堂でも人気があります。牛乳から作られるチーズが日常的に食卓にあるのは、酪農がさかんな国ならではの特徴です。