10月28日(火)の給食【世界の料理・アフリカ大陸】
- 公開日
- 2025/10/29
- 更新日
- 2025/10/29
給食
◯牛乳
◯チェブジェン風丼
◯ボボティ
◯ルイボスティーゼリー
地理の進行に合わせた世界の料理、本日はアフリカ大陸です。チャブジェンは本来炊き込みご飯なのですが、魚介類が多いのもあり給食で提供するのは難しいと判断して作りやすく食べやすい丼にしました。魚の骨で出汁をとり、白身魚を2種類とえび、調味料にナンプラーを使うことで魚介の旨み引き立つ味わいになっています。ルイボスティーは、南アフリカ共和国の西ケープ州、セダルバーグ山脈に囲まれた一帯の海抜450メートル以上の高原地帯で栽培されます。朝夕の温度差や日差しの強さ、年間降雨量など、冬季は0℃夏には48℃にまで上がる気温など、気候条件が大変特殊な場所です。土に豊富にミネラルを含むため、お茶そのものもミネラルが大変多く、独特の風味が特徴です。今日はルイボスティーの風味を味わいつつ、クセが出すぎないように豆乳で割ってゼリーにしました。
写真1枚目
ボボディにはチャツネやあんずジャムなどのフルーツ、そしてスパイスを入れています。下処理室はフルーツとスパイスの香りがふんわり漂っています。
写真2枚目
チェブジェンの出汁は、魚のあらでとりました。普段は鶏の骨ですが現地のレシピを参考に、出汁から一切肉を使わず調理してみようというチャレンジです。現地レシピは干した白身魚も出汁にするそうです。
【食育掲示の内容】
アフリカとは、地球上で2番目に大きな大陸で、赤道を中心に約54の国があります。大きな大陸なので、気候区分が地中海性気候、アトラス山脈以南の砂漠気候、赤道直下の熱帯雨林気候、サバンナ気候、地中海性気候などに分かれているのが特徴です。食べ物の保存には向かない気候に対応するため、肉の保存性を上げたり、臭みを消すスパイス類が発展してきました。
気候が異なることに加えて、歴史背景にも違いがあるのでアフリカの食文化はさまざまです。中部、北部、先端付近、南部、東部、西部それぞれに独自の食文化やしきたりが存在しています。今日はアフリカ南部とアフリカ西部の料理を作ってみました。
アフリカは、その食文化から歴史の一端を垣間見ることができます。イギリス領であった東アフリカはインドとの交流の歴史が長く、スパイスをふんだんに使った料理が多かったり、フランス領であった西アフリカでは、フランスパンがよく食べられていたり、など様々です。
アフリカ南部は肉や乳製品の生産が多く、 ブラーイと呼ばれるバーベキューの習慣があります。ボボディは南アフリカ共和国のミートローフです。
アフリカ西部はエジプトやモロッコなどがある地中海に面した地域です。
砂漠があるものの、地中海性気候に恵まれており、小麦やオリーブが栽培されているほか、ナイル川が流れるエジプトでは川の水を引くことで穀物の栽培が盛んに行われています。小麦などの穀物栽培が行われているため、主食にはパンやクスクスが食べられています。一方でイスラム圏であることから、豚肉・酒類は禁忌とされています。アフリカ大陸最西端に位置するセネガルは、豊富な漁獲量を誇る水産大国で、チェブジェンはUNESCO無形文化遺産にも登録されている国民食です。