12月19日(火)「新潟の郷土料理」
- 公開日
- 2023/12/21
- 更新日
- 2023/12/21
給食
今日は新潟県の郷土料理です。
江戸川区と新潟県南魚沼市は友好都市です。昭和63年に「塩沢江戸川荘」が開設されたことが後縁となり、両都市の交流が始まりました。区内の小学校が実施するスキー教室では、毎年1,000人以上の児童が南魚沼市を訪れています。行ったことがある人はいますか?また「江戸川区民まつり」では、特産品の販売や文化紹介などを通じて、長きにわたり区民との交流が続いています。令和2年に友好都市盟約を締結し、ますます友好関係が深まっています。
今日は、南魚沼市の少し北にある魚沼市産コシヒカリを、昆布だしで炊きました。お米の美味しさを味わって欲しかったので普段のように麦などは混ぜていません。
全国的各地にさまざまな麩がありますが、新潟でもっともポピュラーな麩が今日のおかずに使っている「車麩」です。車麩は、練った生地を鉄棒に巻きつけたものを回転させながら焼き、2回、3回と生地を重ねて焼いたものです。長期保存が可能なため、冬場の貴重なタンパク源として重宝されていました。精進料理の定番食材であり、越後地方では行事の際のお煮しめに使われています。
本日提供した「車麩の揚げ煮」は新潟県長岡市の給食の定番メニューで、小さな子から中学生まで幅広い世代に人気があるそうです。
「のっぺ」は、新潟の代表的な家庭料理であり、日本全国いたるところにある郷土料理ですが、全国各地に点在する「のっぺい汁」とは違い、新潟の「のっぺ」は汁物というより煮物です。里芋を主材料とし、野菜やきのこなどを薄味で煮たものにとろみがついています。新潟は雪深い土地のため、昔は買い物もままならない日にたくさん作り、雪を冷蔵庫代わりにして鍋ごと雪の中で保存していました。その名残りからか「のっぺ」を冷やして食べたりもします。そのため冷えても美味しい具材を使い、油っこくありません。
家庭や地域により味付けや具材は異なり、家庭の味として親から子へと引き継がれ、新潟県のおふくろの味として親しまれています。時期としては正月料理の定番ですが、冠婚葬祭のときに作ることが多いようです。縁起をかつぎ、材料の品数は奇数にする家庭が多いようです。
一、二枚目の写真 新潟県HPより
三枚目の写真 菅原先生提供