学校日記

2月13日(金)【文豪給食第三弾「夏目漱石」】

公開日
2026/02/14
更新日
2026/02/14

給食


2月13日(金)【文豪給食第三弾「夏目漱石」】


◯牛乳

◯明治風ライスカレー

◯マカロニサラダ

◯ジャム寒天



文豪給食第三弾は夏目漱石です。明治風ライスカレーは、現在のカレーよりもスパイスの種類をしぼり、味つけをシンプルにしています。そのかわり、酒とソースを効かせ、当時の洋食らしい風味を再現しました。明治時代のカレーは、まだ家庭料理として広まったばかりで、今ほど多くの香辛料は使われていませんでした。デザートのジャム寒天は、甘党で知られる漱石にちなんだ一品です。マカロニサラダも、洋食文化が広がり始めた時代の雰囲気を感じられる料理です。献立から明治の食文化を想像しながら味わってみましょう。



写真1枚目


明治のカレーはルウを作らなかったそうですが、皆さんには食べ慣れないレシピすぎたのでさすがにルウはいつも通り作りました。


写真2枚目


カレーのじゃがいもは食べやすく、煮込んで溶けない大きさに切っていきます。 



【食育掲示「夏目漱石」】


 夏目漱石は、明治時代を代表する作家です。『坊っちゃん』のような軽快な作品もあれば、『三四郎』では近代を生きる若者の迷いを描き、『こころ』では「先生」と「私」の関係を通して、人が抱える罪悪感や孤独を深く見つめました。とくに『こころ』は、人の心の奥にある葛藤を静かに、しかし鋭く描いた作品として知られています。


 漱石はライスカレーが好きだったと言われ、小説『三四郎』にも登場します。ただし、彼がイギリス留学中に触れたカレーは、スリランカ(当時セイロン)料理の影響を受けた本格的な香辛料の効いたものでした。異国の味との出会いは、明治の日本に広がっていく洋食文化とも重なります。『倫敦塔』はロンドン滞在中に訪れた観光地を題材にした随筆で、異国の歴史や陰影を、どこか不安や孤独を帯びた視点で描いていて、留学中の心情がにじみ出ています。


  漱石は胃が弱く、胃痛に悩まされることが多かった人物でもあります。神経質で繊細な性格は体調にも表れ、強いストレスが胃に影響することもあったと言われています。人の心の葛藤を描き続けた作家が、実生活でも「心」と「体」のバランスに苦しんでいたと思うと、『こころ』などの作品の重みも少し違って感じられるかもしれません。

 それでも漱石は、カレーのような洋食や、ジャムをそのまま食べるほどの甘いものを好みました。繊細な体質と好奇心旺盛な味覚。その両方を抱えながら新しい時代を生きた姿が、明治という変化の時代そのものを映しているようです。今日の献立から、文学と食のつながりを感じてみてください。