校長日記・学校日記

考える力 失敗は成功の母

公開日
2014/10/10
更新日
2014/10/10

校長日記

10月10日(金)
 本日も午前中は「副校長のつぶやき」にあった通り3年生の図工を教えておりました。ゴム動力で水上を進むペットボトル・牛乳パックの工作でした。今日は水かきの取り付けをして、池で実際に動かしてみました。どうしても動きません。そのうちに何人かが成功しました。図工室に戻って「なぜ動く人と動かない人が出てくるのかな?成功した人の意見を聞いて考えてみよう!」何人かの成功例を聞いて共通点を見つけ出した人が出てきました。「水かきが水面すれそれの大きさだからだ!」「では、なぜすれそれだといいの?」「それより大きいとたくさんの力が必要になる。竹ひごと輪ゴムが弱いから力が出なかったんだ!」「そうか、だから空中では回っていたのに、水に浮かべると回らなくなってしまったのか…」「ペットボトルそのものは軽いからちょっと水を掻けば進むもんな」と閃いた途端に子どもたちの目がキラキラ輝き始めました。「そうだね、もっと考えると、水かきは四角形より爪のようにして水の抵抗を少なくしてあげるとさらに成功率が高くなると思うよ。」
 再チャレンジして帰ってきた子どもたちは興奮状態です。「向こうの壁まで進んだ!」みんな大喜びです。中にはそれでも失敗して戻ってくる子どももいました。「何がいけなかったんだろう」「どうすればいいのだろう」考えたり、作品を眺めてみたり、さらに試行錯誤したり…。図工室はまるで実験室のようでした。
 学習のまとめで、私はこんな話をしました。図工だって学習活動です。こうやっていろいろ考えたり、話し合ったり、失敗と改良の繰り返しをしたりするんだよ。最初から成功することも嬉しいかもしれないけれども、失敗して苦労して諦めずに悩んで考えて成功した時の気分もいいもんだろう。この間ノーベル賞が決まった研究者の人たちも同じ苦労と成功の喜びがあったんですよ。みんなの成功した作品はまさにノーベル賞ですね!
 ところで、まだノーベル賞が受賞できていないお友達が何人かおります。飾り付けも残っています。来週も図工の先生をやらなければならない状況です…。担任二人の満面の笑みが恨めしい…。でも最後まで全員が池の水上を作品が走らせて喜ぶまで頑張ります!

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