令和6年度 夏季総体「いくぞ コマ中!」サッカー部その3 準決勝
- 公開日
- 2024/06/20
- 更新日
- 2024/06/20
部活動
+4
令和6年6月20日(木) 夏季総体サッカー 小松川中 VS 篠崎中 準決勝 @江戸川区臨海球場
小松川中学校 サッカー部
2日前に豪雨の中での死闘を制した小松川中サッカー部、中一日で準決勝を迎えました。対戦相手は女子サッカー部員が多いと言われているサッカーの名門篠崎中学校、過去には女子部員が20人を超えたこともあったそうです。コマ中生は定期テスト前一週間を切ったことで部員が夜中まで勉強をしているせいか、または中一日の強行日程で疲れが溜まっているのか、いつもの小松川中サッカー部ではありませんでした。
試合開始早々から押し込まれる展開になりボールを奪取できません。今までの試合では圧倒的なボール支配率を誇っていたことが嘘の様です。ハーフラインからボールを運び出すことができず終始自陣での防戦となりました。通常ディフェンスラインを高めに有利な位置でのパス回しができているためディフェンダーのクリアボールがそのまま味方へのパスになる事が多いのですが、今日の試合ではことごとくクリアボールが相手へのパスになってしまいます。
それでもカウンターから小松川中のクリロナ、前の試合で2得点をあげているNo.7が左サイドを駆け上がります。しかしなんと篠崎中の澤穂希(元なでしこJAPAN)No.97に阻まれます。クリロナと澤がマッチアップ(一枚目の写真)する夢のバロンドール※1対決となりました。コーナーキック(2枚目の写真)のチャンスのありましたが、ぎこちないセットプレーにボールを弾き返されます。
なんどかゴール前で危ないシーンがありましたが、GKを中心にしのいでいく小松川中、それでも圧倒的にポゼッションを握られている苦しい展開です。そんな中均衡が崩れます。ゴール前の至近距離からの浮いたボールを処理できず篠崎中に先制点を与えてしまいました。
ピッチの上で沸き立つ篠崎中イレブンを見ながら下を向く小松川中サッカー部。ベンチも静まりかえります。(4枚目、7枚目の写真)キャプテンの選手を鼓舞する声だけが聞こえます。準決勝の相手は今までとはレベルが違うのを感じているようです。
前半終了 0-1 リードされて折り返しました。
後半開始から徐々に調子を取り戻してきた小松川中イレブン、左サイドをNo.7クリロナとNo.9小松川中のガビ(天才と称されるスペイン代表MF)が交差しながら斜めにDFを切り裂き、慌てて止めようとした相手DFからペナルティーエリアの中でPKを獲得します。(ちなみに、一時代前、と言っても30年以上前ですが、2-3-5と言うフォーメーションを取っている時代があり、その場合はセンターFWが9番をつけました。その名残でストライカーがNo.9をつけているケースが多くありました。ゴンこと中山雅志選手の9番が思い浮かぶ往年のサッカーファンもいるでしょう。昨今ではフェルナンド・トーレスやルイス・スアレス、ロメル・ルカク、ロベルト・レヴァンドフスキなどそうそうたるスーパープレイヤーが9番を付けています。そして三苫薫が日本代表でも背負っていた番号でもあります)
No.7が落ち着いてPKを決めて、1-1 スコアは振り出しに戻りました。PKを決めた後クリロナにガッツポーズはなく、相手チームの手ごわさが伝わってきます。
事態を打開するために同点になった直後小松川中の三巨頭(小野寺総監督、本藤監督、山根ヘッドコーチ兼GKコーチ)が動きます。中盤のNo.10,No.1 1に代えてNo.14小松川中のシャビとNo.17小松川中のエムバペを投入します。左サイドの篠崎中・No.97澤穂希をきらい右サイドをシャビに駆け上がるように指示、エムバペには中央突破を指示します。なんどか右サイドをNo.14が駆け上がりますが、なんと左サイドにいたはずの澤穂希が足を出します。それでもエムべパが中央突破左右二人の相手チームDFを振り切りシュート(3枚目の写真)残念ながらGK正面。息を吹き返した小松川中が支配率を50:50に戻しかけた後半終了間際、ハーフラインから篠崎中のミドルシュートが放たれました。前に出ようか一瞬躊躇した小松川中GKがボールとの距離を測る前にボールはゴールに吸い込まれました。篠崎中にとっては劇的な、小松川中にとっては悲劇的な幕切れが訪れました。
1-2 強豪相手に善戦しましたが、惜しくも敗戦です。篠崎中は決勝戦に進み、小松川中は3位決定戦となります。
3位決定戦は22日(土)です。気を抜かないで「いくぞ コマ中!」サッカー部
※1 バロンドール サッカー世界年間最優秀選手に贈られる賞 クリスティアーノ・ロナウドは過去5回受賞 澤穂希は2011年にFIFAバロンドールを受賞している(日本人で唯一)