野球部 令和6年12月14日 KINRIN カップ 1,2回戦
- 公開日
- 2024/12/18
- 更新日
- 2024/12/18
部活動
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令和6年12月14日(土) 野球部 KINRIN カップ 一、二回戦 @ 柏市立光ヶ丘中学校
平成7年に開始されたKINRINカップ、春秋合わせて55回が開催されている。小松川中は令和5年春秋と連覇しており3連覇がかかる大会となった。その前年令和4年の秋の大会では小松川一、三合同チームが第三位(小松川二中が準優勝)とここ数年小松川の名前が上位に記されることが多くなっている。そんな連覇のかかったKINRINカップ第一回戦は市川市立市川五中との対戦となった。江戸川を挟んだ千葉県の中学校と対戦するKINRINカップ、他県のチームと対戦する事で総体とは違った緊張がある。
一回戦は小松川中のトリプルエースの一角No.7が先発し、きっちりと三回を完封。打っては10得点を叩き出しコールドゲームで突破した。続いて行われた二回戦は市川六中を破って勝ち上がってきた会場校の柏市立光ヶ丘中学校、小松川中の先発はエースナンバーを背負ったNo.1がマウンドに上がる。立ち上がりきちんと3人で切って取り上々の仕上がりを見せる。対して前の試合で3回10点を取った好調な打線が塁に出て二盗を試みるが相手チームのキャッチャーの矢のような送球で刺されてしまった。ピッチャーの牽制球も鋭くなかなかいつものリズムを作れない小松川中だった。それでも毎回のようにランナーを出す小松川中、しかしホームが遠い展開となった。
均衡を破ったのは光ヶ丘中だった、3回表甘く真ん中に入った球を逃さず右中間への大飛球。そしてこれがランニングホームランとなり1点を先制される。相手ピッチャーの緩急にタイミングを狂わせられここまでゼロに抑えられている小松川中ナインに柿沼総監督の檄が飛ぶ「この回点数採らなきゃ負けるぞ!」と。その言葉に触発され4回裏に1点をもぎ取る小松川中、そして翌5回にも1点を追加し逆転に成功する。マウンドには5回から一年生の左腕No.9があがりテンポよく光ヶ丘中の打者を封じ込める。このまま小松川中が勝利するかと思われた7回、しぶとく塁を進める光ヶ丘中が同点に追いつく。後続を断ったが7回裏の攻撃は無得点延長タイブレークに突入する事になった。
延長戦はワンアウト走者1,2塁から始まるため点数が入りやすく、延長戦が長引いてしまわない様にと考案されたシステムである。大会によってはワンアウト満塁から延長を始める場合もあるがKINRINカップでは前者を採用する。8回表マウンドにはNo.9、回が進むにつれて球速が上がってきている。打ち取ったかに見えた打球を内野手がハンブルし、その後の悪送球で点数を与えてしまった。ランナーを背負う場面には不慣れなのか内野守備陣が集中力を切らしつつあった。その後もエラーやフィールディングミスが連鎖的に起こりスリーアウトを取るまでに6点を失点する事になった。8-2になり6点のビハインドで迎えた8回裏小松川の攻撃。同じくワンアウト1,2塁で開始された。なんとかくらいつき3点を奪ったものの最後の打者が打ち取られゲームセット。8-5での敗戦となった。
小松川中野球部にとっては練習試合を除くと久しぶりの敗戦らしい敗戦となった。新チームに移行してから数多くの練習試合を行い、実戦経験を積みながらチーム作りをしてきた小松川中学校野球部。一年生レギュラーが5人と経験不足が予想された上でのチームつくりだった。そして練習試合の合間に行われた秋の総体やキューポラカップなどで決勝戦まで駒を進めてきた。そして3連覇がかかったKINRINカップ、重責がキャプテンNo.2の肩にのしかかる。要としてキャッチャーのポジションにつき、打ってはリードオフマンとして1番打者の役割を担ってきた。たどたどしかったキャッチングは見違えるように上達し、マスク越しに見える眼鏡とその構えは往年の名捕手ヤクルトスワローズの古田敦也を彷彿させる。そしてアニメ(漫画)ダイヤのAの御幸一也のようでもある。彼は今年(令和6年)の夏季総体都大会二回戦の日大二中戦で代打として送られた。一打逆転の重要な場面での代打は想像を超えるプレッシャーだっただろう。その打席では塁に出ることはできなかったが迷うことない思い切りの良いスィングは次世代のリーダーを見越しての代打起用だったはずだ。
大きなプレッシャーの中船出した24-25の野球部新チームにとっては今回の敗戦は大きなターニングポイントになるかもしれない。
12月21日からはABC(Adachi Baseball Classic)が始まる。今回のABCには小松川中学校はA,B二チームが参加する。2年前のABCでは学校が統合する前に既に合同チームとして活動していた旧小松川一中三中の合同チームがやはりA,B二チームに分かれて参加した。そして決勝戦はその二チームの対戦となったのだ。
今を強くなるための地固めの期間であると考えよう、このプラトー(丘陵の意味)で十分力を蓄え春にはそして夏には大きな花を咲かせることを期待する。
がんばれ 小松川中学校 野球部!!!!