学校日記

野球部 4月19日(土) 江戸川区総合体育祭 春季区民大会 一回戦 VS 瑞江三中

公開日
2025/04/23
更新日
2025/04/23

部活動

令和7年4月19日(土) 江戸川区総合体育祭 春季大会 一回戦 VS 瑞江三中


試合の前々日、守備の要であるキャッチャーで、キャプテンそしてコマ中の誇れるリードオフマンの3年生が体育の授業中に負傷し病院に運ばれた。この衝撃的なニュースは瞬く間に部員の間に広まった。そしてコマ中野球部を率いる顧問の柿沼監督は小松川中学校野球部の層の厚さを改めて知らしめることになる。


一ヶ月前、3月19日に小松川中学校第二回卒業式が吹雪の中で行われていた。そして4月19日試合会場となった江戸川河川敷グラウンドは晴れ渡り、気温25度を超える夏日になっていた。川面を渡る風が爽やかに吹き抜けるグラウンドのマウンドに立ったのは背番号5を背負う3年生、そして同じくピッチャーとして背番号1をつけた3年生がマスクをかぶった。初回甘く入ったボールをうまく運ばれ三塁打を打たれた。立ち上がりの制球が安定するまで時間がかかるタイプの先発投手が投げた球をキャッチャーが後逸し1点を献上した。1回戦の初回に先制されることがほとんどないコマ中野球部、しかしこの1点が彼らの結束を高め打線に火をつけてしまった


1回裏、ホームランやスマートな走塁、相手を翻弄する打者、走者一体となった駆け引きで一挙7点を奪い取る。その裏完全に自分のペースを取り戻した先発投手がコースギリギリをつき相手バッターは手が出ない。ただストライクが入るだけでは歓声はわかない。ボールからストライクコース、きわどいコーナーへ落ちる変化球が決まり始めて満足気な表情を見せる。相変わらずコマ中野球部の野球偏差値は高いと感じる。無難に零封し二回裏の攻撃に移った。


1回の攻撃の余韻が冷めないうちにまたしてもコマ中打線が再爆発、面白いようにホームベースにランナーが返ってくる。たまらず相手チームはピッチャーを代えてくる。代わったピッチャーは制球が乱れ四死球でランナーをためるとインプレイの隙間をぬって走るランナー、2回裏の攻撃は5点。一気に12対1の大差がついた。3回の表の相手打線の前に立ちはだかったのは2年生の左投手、そしてキャッチャーもそれまでサードを守っていた2年生に交代した。途中からは久しぶりにマスクを被った3年生がマウンドにあがり、またしてもゼロに抑える。昨年度夏季総体で都大会まで駒を進めた先輩たちのチームもキャッチャーがピッチャーにセンターがキャッチャーにと言った考えられないような継投で勝ち進んできた。その伝統がこのチームにも引き継がれている。コマ中野球部の選手層は厚い。


3回の表を終えて11点差がついていたためにコールドゲーム化と勘違いした選手たちが整列を始めた。そこに審判から「3回コールドは15点差です。」とアナウンスがありベンチの戻ってくる選手に柿沼監督が告げる。「あと4点ね。」その言葉に「わかりました。」と答える選手たち。そしてあっという間に4点を取りコールドゲーム!なんというチームなのだろう。キャプテンの欠場をものともせず自分たちの野球をやりコールドで試合を決めた。足を引きずり10番をつけたキャプテンは3塁コーチャーボックスで試合に参加した。ベンチも一体となる熱きコマ中野球部! 次週26日(土)には松江一中とベスト4をかけて対戦する。


がんばれコマ中! 今年も行くぞ野球部!!!