ソフトボール部 準優勝 4月6日(日) 平井・小松川大会
- 公開日
- 2025/04/14
- 更新日
- 2025/04/11
部活動
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令和7年4月6日(日) 「ソフトボール平井・小松川大会」が荒川沿いの小松川河川敷グラウンドで行われた。
小松川中ソフトボール部は大会初戦で鹿骨中学校と対戦、新しくエースナンバー1をつけた新二年生が先発した。(九枚目の写真)宿敵鹿骨中学校を一回表には零封し、その裏に1点を先制した。このまま投手戦になるかと思われた矢先二回表に大量7点を失点し逆転を許した。今までのコマ中ソフトボール部あればこの段階で意気消沈してしまうが、今年のコマ中は違っていた。二回裏には4点を取り返し、5対7と2点差に詰め寄り3回に入る。
小松川中学校の設立1年目に入学した新三年生は入学3か月目に都大会に出場している。都大会日程と当時の二学年(令和六年度の卒業生)の校外宿泊学習の日程が被ったため、急遽七名の一年生がレギュラーとして出場したのだ。その前年度まで旧小松川三中で野球部の顧問を務めていた福田先生は守備の強化を掲げ容赦のないノックを繰り返した。最初は強打されたボールが怖くて逃げ回っていた選手たち、二階の職員室から見ていた他の先生たちからはその厳しさに心配する声が上がった。しかし今では福田先生が手に豆を作るほどのノックを軽々とキャッチし正確に一塁に送球する。バッティングや走塁についても実践を想定して丁寧に解説しながら練習を繰り返してきたために選手たちのソフトボール偏差値は他校と比べても群を抜いていると言えよう。そしてその新三年生に続く新二年生は最初から厳しい練習が当たり前の福田チルドレンでありめきめき頭角を現してきた。そんな最強コマ中ソフトボール部にとって2点のビハインドは射程内だ。ただ、今回の平井・小松川大会の規定で試合時間が1時間を超えると新しい回に入らず、同点の場合はタイブレーク・ノーアウト2塁から攻撃する事になる。回は既に二回を終え、40分以上が経過していた。
三回からコマ中のマウンドに上がったのは秋の大会までエースナンバーをつけていた新3年生(三枚目の写真)(昨年の秋の総体では決勝戦のマウンドを守りコマ中を優勝に導いた)は緊張した表情でマウンドを均し投球練習を始めた。追加点はもう与えられない。ストライクを取りに行く気持ちが強くどうしても相手打者の打ちやすいコースに球が集まりがちだったが、今はコースを意識しゲッツーをとれる内野ゴロを打たせることもできる頭脳派ピッチャーに成長した。キャッチャーは強打を誇りコマ中の4番として他校からも警戒され勝負を避けられることも多い新二年生だ。(七枚目の写真)立ち上がり緊張から若干制球が乱れるがその後の攻撃を抑えて最小失点に抑え3回表を終わって8-5の3点差、時間的に最終回になるであろう三回の裏コマ中の攻撃に突入した。
三回裏コマ中はランナーをためていき、長打が飛び出す。一気に1点差まで詰め寄りが逆転のランナーも出ている。福田監督の頭の中にはとりあえず危険を犯さずに同点にして延長でに勝負をと考えていた節がある。細かくランナーや打者に指示を出していく。都大会レベルの野球部を率いていた経験のある福田監督の複雑なブロックサインを確認して打者、走者が一斉にアクションを起こす。そして一気に逆転ゲームセットとなった。まだ攻撃を続けたそうな選手たちをしり目に「まず同点」と考えていた福田監督が苦笑いしていた。秋の総体優勝の実力はうそではなかった。続いて行われた決勝戦は篠崎二中との接戦を制してコマを進めてきた葛西三中だ。
葛西三中との決勝戦、初回5点を失うもその裏に3点を取り返し2点差で二回に。二回は両校ランナーを出しながら0点、三回の表には2点を失うも、その裏で同点に追いつき延長戦に突入した。なれないタイブレークで内野のコンビネーションが乱れ惜しくも敗退となってしまった。今回の平井・小松川大会は数校の不参加があった為に江戸川区ベスト4校の対戦となりレベルの高い大会となった。準優勝に終わったコマ中ソフトボール部だが、もし優勝していれば秋の総体に続き優勝旗を持ち帰る事になった。東校舎一階のエレベーター脇に飾られている秋の総体の優勝旗、現在小松川中にある唯一の優勝旗だ。来週4月12日に行われる江戸川区ソフトボール大会で優勝すればまた優勝旗が増える事になる。現時点で校内最高の成績を残しているソフトボール部から目が離せない。
昨年の秋の大会の記事は下記から ⇊
新チーム始動! コマ中 ソフトボール部 区民大会 初戦VS篠二・小岩五合同チーム