ネパール交流のきっかけ
ネパール交流はこのようにはじまりました
開校20周年〜心に残る記念品を
平成6年、開校20周年の記念事業として始められたネパ−ル・ジャナジョティ小学校との「姉妹校提携交流」は、毎年継続しています。
周年行事では、記念品を子どもたちに贈る事がほとんどでした。本校の20周年記念委員会では、物ではなく子どもの心に残る事業はないかと検討が進められました。子どもたちにも呼びかけ、子どもたちの考えも聞きながら検討していくなかで次のような結論に到達しました。
「身近なアジアの中には、学校に行きたくても行けない子どもたち、学びたくても学校がなく学べない子どもたちがたくさんいる。アジアの子どもに学校を贈ろう。」という事でした。
ネパールに学校を建設しよう
自分たちのお小遣いをちょっと我慢するだけで学校が建設できる。子どもたちはユニセフ募金などに取り組みました。子どもたちに国際的な視野を育てたい、との願いも込めてPTAは積立金やバザ−に取り組み、地域の自治会・町会などの協力も得て、200万円余りのを資金を捻出することができました。
どこの国に学校を建設するか、候補地を外務省、日本商工会議所、NHKなどにも相談しながら模索され、最終的には、政情が安定していて親日感情も強い国、ネパ−ル(当時は王国)が紹介され、検討の結果、国連を仲介にする事で本校の願いが間違いなく実現する、としてネパ−ルに決定しました。
平成7年11月に本校から代表団がネパ−ルに派遣され、バネパ市にジャナジョティ小学校を建設し、「姉妹校交流」を始める協定が締結されました。
姉妹校交流がはじまりました
平成8年12月、ジャナジョティ小学校が開校し、本格的な交流が始まりました。主な活動内容は、以下の通りです。
- 人的な交流をする。この間何度か代表団の行き来がありました。
【日本より】平成7年11月、平成8年12月、平成12年12月、平成18年12月
【ネパールより】平成8年10月、平成11年11月、平成14年1月、平成17年11月 - 第1期姉妹校提携では、毎年20万円の資金援助をすることで開始され、第2期以降現在までは年間10万円(PTAより7万5千円、児童会のユニセフ募金より2万5千円)の資金援助を継続しています。また、代表団の派遣時には、鉛筆やノ−トなどの文具品、サッカボ−ルなどの運動用具などを届けてきました。
- 11月1日を「ネパ−ル姉妹校交流記念日」とし、児童会を中心に、毎年『ネパ−ルを知る集会』などの活動を進めています。
- 本校の2階にはネパ−ル資料室を設置しています。
- 人的な交流の折には児童画や作文などのやりとりなど、ジャナジョティ小学校と本校児童との交流もしてきたところです。
豊かな心情が育ってほしい
ネパ−ル・ジャナジョティ小学校との姉妹交流では、この交流を通じて子どもたちの心に次のような心情が育ってほしいと願っています。
- わが国以外の国と交流することで、その国の生活や文化、風俗などを理解し、尊重する心情を養いたい。そのことはとりもなおさず自国を愛し、自国の文化や生活をいっそうよりよくしていこうとする精神の育成につながってほしい。そして、国際感覚あふれる子どもに育ってほしい。
- 発展途上国の児童の実態を知り、支援の活動や交流活動を進めることでボランティア精神の発揚を図りたい。
- 活動を通じて、自他の違いや互いに尊重し合う態度、思いやりの精神、自らの生活や態度をよりよくするには何が必要か、などを考えることができる子どもに育ってほしい、と願っています。