12月2日(火)
- 公開日
- 2025/12/02
- 更新日
- 2025/12/02
給食
◯牛乳
◯かて飯
◯小田原つみれの唐揚げ
◯茎わかめと豚肉のきんぴら
◯建長汁
2年生の1月の校外学習に合わせ、神奈川県の郷土料理を提供します。かて飯と建長汁は進料理で、肉類を使わないのが特徴です。鎌倉は、海と山に囲まれた自然が豊かな地域で、昔から多様な食文化が育ってきました。かて飯は野菜や雑穀を混ぜることで食材を無駄なく使い、季節や家庭によって具材を変えて楽まれてきました。さて、小田原つみれの唐揚げには、鎌倉のかまぼこ店のつみれを使用しています。つみれは、魚を細かくすり身にして使う地域ならではの食材。骨まで利用でき、たんぱく質やカルシウムをしっかりとれるというメリットもあります。建長汁を代表とする精進料理の考え方には、「食べ物を大切に扱う」「食事そのものが自分を整える時間になる」という姿勢があります。いつもお出汁は鰹節の厚削り2キロを使っていますが、本日は3キロ使用して、肉類が入らなくてもうまみをしっかり味わえるようにしました。
写真1枚目
建長汁の豆腐は、今日は包丁で綺麗に切らず、あえて手で崩して入れています。その理由は教室掲示をご覧ください。豆腐は納品温度が5℃以下なので、とても冷たいです><
写真2枚目
精進料理は油揚げを多く使います。大豆製品からもうまみが出るからです。ただ、油揚げを多く使うとアクが出やすいのでこまめにアクとりをする必要があります。
【食育掲示】神奈川県の郷土料理
「かて飯」は同じ名前で埼玉県や東京西部にも郷土料理が伝わっていますが、今回紹介するのは相模原市に古くから伝わるレシピです。
白ごはんと、煮付けた野菜を混ぜ合わせた混ぜご飯で、かつて相模原には火山灰に覆われたやせた土地が多く、米よりもさつまいもや小麦が多く栽培されていた。貴重な米をかさ増しするため、さまざまな具材を炊き込んだ料理が「かて飯」です。
けんちん汁の発祥には諸説あり、中国の精進料理である普茶(ふちゃ)料理の一種である巻繊(けんちゃん)が日本語になったという説と、鎌倉の建長寺で作られる「建長汁」がいつしか「けんちん汁」と呼ばれるようになったという説があります。
建長寺では700年以上も前から食べられているそうです。
けんちん汁には豆腐をくずして入れますが、そのきっかけは、修行僧が落としてしまった豆腐を、建長寺の初代住職が「もったいない」と拾い集めて洗い、汁の中に入れた、という逸話が残っています。
このことから食べ物を粗末にしてはいけないという初代住職の想いが伝わってきますね。