学校日記

令和6年度 夏季総体「いくぞコマ中!」女子バレーボール部 その3

公開日
2024/06/28
更新日
2024/06/28

部活動

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令和6年6月23日(日) 本校体育館で女子バレーボール部の都大会進出をかけた一戦が行われました。


小松川中学校 女子バレーボール部


対戦相手は名門 日本大学第一中学校、ピンクのユニフォームの強豪校でたくさんの保護者の方が本校に応援に駆けつけていました。

女子バレーボール部は今年の夏季総体で6月12日に小岩三中に圧勝し早々とブロック大会への進出を決めると6月15日の予選2日目には西葛西中を25-18 25-20のストレートで下し、宿敵小岩一中との対戦となりました。そして小岩一中に対しフルセット20-25 25-17 19-25 と一歩及ばず二位通過でブロック大会に臨みました。

(詳細は本校ホームページ 「いくぞコマ中!」女子バレーボール部 江戸川区立小松川中学校 | 記事詳細 (schoolweb.ne.jp)をご覧ください)


第六ブロック大会には江戸川区墨田区葛飾区江東区の各区を勝ちあがった48校が参戦し、ベスト8以上都大会への出場権を与えられます。

初戦シード権を得た小松川中学校は鹿骨中をフルセットで破った葛西三中と対戦します。そして25-19 25-13と危なげない戦いで、葛西三中を振り切り都大会の王手がかかった日本大学第一中学校(墨田区:以下 日大一中と記します)との対戦となりました。日大一中は小岩三中を下した青戸中学校(葛飾区)をダブルスコアの圧倒的な強さで破り勝ち上がってきました。


試合前、I組の宿泊学習の引率のためベンチに入れなかった小平先生の代わりに山根先生がベンチに入ることになり、その了承を日大一中から取る際に対戦相手の顧問の先生が既に山根先生の事をご存じだったそうです。理由はその顧問の先生が本ホームページを読んでくださっていたのです。そしてサッカー部の顧問でヘッドコーチ兼GKコーチの山根先生の名前を知っており、バレーボール部のブロック担当コーチになっていることもご存じでした。大変光栄な事です。ありがとうございます。※1(下記に「日本大学第一中学校のブロック大会 小松川中学校との対戦結果」を記したHPのリンク先を貼り付けます)


ただ、一点この場をお借りして訂正とお詫びをさせてください。山根先生は専門のGKコーチではなくヘッドコーチ兼任でありサッカー部の正式な顧問の先生です。その人柄と身体能力は周りの人を引き付け、小松川中学校では生徒達も先生方もスタッフも山根先生が大好きです。そしてバレーボール部との関わりで説明させて頂くと、決してブロック担当だけではなく、都大会に向けた秘密兵器への特訓を行っています。(詳細は記せませんが)いくつかの誤解を与えてしまったこと、山根先生はじめ関係者の方々に多大なご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫びいたします。


日大一中との対戦はいきなり激しいサーブの応酬で始まりました。今までの対戦相手であればサービスエースで得点につながっていたはずのサーブが綺麗にレシーブされてしまいます。なかなかサーブでの得点は難しそうな予感がしました。レシーブされたボールはセッターの正確なトスを経て高い打点から放たれたスパイクにつながります。小松川中のブロックの上をボールが通過していきます。そのボールをリベロがレシーブし攻撃につなぎますが、再度拾われてしまいます。何度ラリーが続いたことでしょう。お互いの意地と意地がぶつかり合います。


応援席では保護者からの統率の取れた応援が聞こえてきます。小松川中はコロナで応援が中断し(昨年の夏季総体の際はまだマスクをしての戦いで、応援の声もまばらでした)二校が統合したために統一した応援方法がまだ伝わっていません。それでもこんなに大きな声がでるのかと驚くような声がコマ中サイドの応援席から選手に向けて放たれます。特に個人名で選手を鼓舞する小松川中の応援に対して日大一中はチーム全体の指揮を上げるような応援をします。小松川中は今年からは打ち鳴らすこともできる青いメガホンも応援に導入されました。


今までの対戦とはレベルの違った緊張感のあるラリーの応酬からの得点は小松川中がスパイクであるのに対して、日大一中はブロックとレシーバーの間を狙ったフェイントで決めてきます。小岩一中との対戦でも過去に何度か目にした失点パターンで、中盤少し前の位置にポトンと落とされ得点されてしまいます。4人のアタッカーを擁する小松川中の超攻撃的なバレースタイルでは助走をつける為にどうしても中盤にエアポケットができます。そこを狙われるのですが、相手チームが小松川中の特徴を研究している事がうかがえます。そして一進一退の中抜け出した小松川中がなんとか25-22で第一セットを取ります


第二セットが始まります。日大一中の円陣からは今まで以上の気迫が伝わってきます。そして日大一中の選手たちの声が大きく響いてきます。簡単にストレートで勝てる相手ではありません。小松川中のベンチを見ると山根先生が厳しい顔をしています。ポーカーフェイスの猪熊先生の表情は若干怒っているようにも見えます。立ち上がって生徒たちに与える指示の回数が多くなり、タイムを取る感覚が両チームとも短くなってきました。ストレートで勝利したい小松川中と、それを阻止しようとする日大一中の選手と応援団が一体となります。小松川中のホームであるはずの体育館が異様な雰囲気に包まれます。ラリーの応酬、ブロックポイント、サーブポイント。コマサン時代から先輩たちの背中を見ながらコートに立ち続け、後輩たちに背中を見せる番になったNo.1とNo.4が渾身の力を振り絞ってチームを鼓舞します。


1年生にとってはこれほどの緊張を味わったことは今までの予選リーグではなかったのではないでしょうか。この経験が秋以降につながるのは確実ですが、今はこの試合に勝つことに集中します。1本のサーブミスが勝敗を分けます。追いつかれ先行した日大一中が22-25ちょうど第一セットと同じスコアで取り返します試合は振り出しに戻りました


小松川中ベンチは第三セットを前にある葛藤がありました。都大会でベスト8を狙うための秘密兵器を使うかどうかです。サッカー部との兼任で山根先生にバレーボール部の指導に当たってもらっているのも都大会で昨年の成績を超えるベスト8以上を勝ち取るためです。その秘密兵器を投入すればたぶん第三セットを取ることはできるでしょう。しかし、応援団に紛れて他のブロックや地域のスカウティングマンが来ていないとも限りません。そしてそれが都大会一回戦敗退へとつながるのなら、昨年同様のブロック第9代表を目指して9決にまわるのもありだろうかと言う大いなる葛藤です。昨年もブロック大会ベスト8目前で敗退し、第9代表をかけてのいばらの道を歩きました。そしてその間チームはそれまで以上に成長し、メンタル面では図太いほどに鍛えられました。決して第9代表をかけての戦いはマイナスだけではありません。


そんな思いが伝わったのか、日大一中の勢いに押されたのか、第三セットは小松川中にとっては元気のない立ち上がりとなりました。立て続けて失点し、今にも泣きだしそうな控え選手の顔が見えます。不安そうな一年生が声を失います。稲熊先生の勝負師としての顔が少し緩んだように見えました。ただ、それはこのセットを諦めたわけではなく自立したチームでの戦いを見極めるためです。コートの中で必死に不利な判定にも気持ちを切り替えようとする選手たち。様々な思いが交差する中、15-25で第三セットを落としてしまいました。


惜しくも今回は都大会進出は見送りとなりましたが、まだまだ戦いは続きます。


次戦は6月29日(土)辰巳中会場での高砂・本田中(葛飾区)の合同チームとの対戦です。


「いくぞコマ中!」小松川中女子バレーボール部!!


6月28日一部訂正