1月14日(水)【文豪給食『太宰治』】
- 公開日
- 2026/01/14
- 更新日
- 2026/01/14
給食
◯牛乳
◯ごはん
◯スタミナ納豆
◯鶏コロッケ
◯小松菜ともやしの昆布漬け
◯せんべい汁
教科書に登場する文豪給食シリーズ、第2弾は太宰治です。太宰が好んで食べていたといわれる納豆をアレンジし、今日はご当地料理の「スタミナ納豆」として提供します。ひき肉や豆板醤で納豆のクセを抑えて加熱してあるので、納豆が苦手な人でもいくらか食べやすい料理になっています。主菜の鶏コロッケは、太宰治が揚げ物が好きだったことと、『グッド・バイ』に登場する料理名から着想を得ました。また、汁物は太宰の出身地・青森県の郷土料理「せんべい汁」にしています。寒い地域で親しまれてきた料理で、体を温める工夫がつまった一品です。太宰治は食べることが好きで、かなりの大食いだったそうですよ。文豪の好みや出身地に注目しながら、食べてみましょう。
写真1枚目
コロッケは、材料を刻んで加熱して冷まして成型して衣をつけてと大変手間と時間のかかる料理です。ちなみに給食では絶対使いませんが太宰治が味の素の大ファンだったそうですよ。
写真2枚目
せんべい汁は出汁にこだわって、鰹節の厚削りをベースに、鶏肉、ごぼう、平たけなどからうまみが出るように工夫しました。そのうまみを全部吸うのが、写真手前の、南部せんべいです!
食育掲示『太宰治』
太宰治の作品には、人の弱さや迷い、そして「それでも生きていこうとする姿」が率直に描かれています。『走れメロス』では友情と信念が、『人間失格』では生きづらさが真正面から語られ、読む人の心に強く残ります。太宰の文学は、立派な英雄ではなく、悩みながら生きる人間そのものを見つめている点が特徴です。
晩年の作品『グッド・バイ』では、太宰らしい皮肉とユーモアを交えながら、人間関係の複雑さや心の揺れが描かれます。その物語の中には、食事の場面や料理がさりげなく登場し、登場人物たちの距離感や感情を映し出す役割を果たしています。太宰にとって「食」は、物語を動かす背景であり、人の心を映す鏡でもありました。
また、太宰は青森県で生まれ育ち、寒さの厳しい土地の暮らしを経験しています。体を温め力をつける食事は、日常を支える大切な存在でした。作品に漂う生活感や現実味は、こうした風土や暮らしの中で育まれたものと言えるでしょう。
今日の給食も、文学の世界と同じように、毎日の生活を支える「食」の一場面です。太宰の作品を思い浮かべながら、食べることが心や暮らしとどう結びついているのか、少し意識して味わってみてください。