9月20日(金) 「彼岸の入り」献立
- 公開日
- 2024/09/20
- 更新日
- 2024/09/20
給食
9月20日(金)「彼岸の入り」献立
おはぎは、五穀豊穣のお餅と魔除けの小豆を使った料理を、ご先祖様にお供えしていたものが起源です。名前の由来は秋の七草の一つである萩の花が、小豆の形状に似ていることが理由です。ちなみに、おはぎとぼた餅に大きな違いはなく、春に咲く牡丹の花(一枚目の写真)から名を取ったぼたもち、秋に咲く萩の花(二枚目の写真)から名を取ったおはぎ、と呼び方が分かれています。
萩の花はその美しさから古来より日本人に愛されてきました。「万葉集」でも秋の季語として、たくさんの歌が詠まれています。実は、萩は「万葉集」の中で一番多く詠まれている植物です。その数141とも142首とも言われています。
なぜこんなに萩の花が読まれているのかというと、はっきりした理由はわかっていません。野に咲く花として昔は多く生えていたこと、萩の花を女性、鹿を男性に見立てて詠むことが当時流行していたことなど、諸説あります。この「萩と鹿」の組み合わせは、万葉集よりあとの時代の、清少納言による「枕草子」でも詠まれています。また、屏風や掛け軸、薪絵でも人気のあったモチーフです。興味のある人は、ぜひ調べてみてください。
おくずがけ(三枚目の写真)は、宮城県の郷土料理です。県南地域を中心に、春と秋の彼岸やお盆の時期に食べる精進料理です。元々は、数種類の野菜、豆腐や油揚げ、豆麩をしいたけのもどし汁で煮込み、そこに白石うーめんを加えてくず粉でとろみをつけたものです。現代では、精進料理ではなく肉、くず粉ではなく片栗粉、白石うーめんではなくうどんを使用など、かなり作りやすくなりました。給食は、現代版レシピです