1月27日(火)【学校給食週間①「くじら」】
- 公開日
- 2026/01/27
- 更新日
- 2026/01/27
給食
◯牛乳
◯ごはん
◯くじらの竜田揚げ
◯野菜の辛子醤油和え
◯すいとん汁
学校給食週間、第2弾のテーマは「くじら」です。日本では縄文時代から、くじらを食料としてだけでなく、骨や皮まで余すことなく利用してきました。縄文時代の遺跡からは、くじらの骨で作られた道具や、骨を並べた跡が見つかっており、くじらは人々の暮らしを支える大切な「海の恵み」として特別に扱われていたことが分かります。2019年に日本がIWCを撤退し、同年7月から商業捕鯨が再開されました。捕鯨に関してはさまざまな考え方がありますが、現在の日本では、生態系を正しく保つためにも一定数の鯨はとり、活用していくと良いのではという考えのもとで2024年に作られたのが、捕鯨専用の船「関鯨丸」(写真右上)です。関鯨丸などによる捕鯨では、国(農林水産省・水産庁)の許可のもとに、対象となる種の捕獲枠(TAC)を設定して行われています。 捕獲可能量は、資源に悪影響を与えないように算出する仕組み(改訂管理方式/RMP)をもとに計算されています。今回の鯨は関鯨丸が北海道沖合で漁獲したナガスクジラです。くじらは鉄分とたんぱく質が多く脂質は低い、栄養価の高い主菜です。揚げるとまるで牛肉のような味と食感になります。汁物のすいとんは、戦後の食糧難でお米が不足していた昭和初期に食べられていた給食を現代風にアレンジしたものです。また、昭和の学校給食ではくじらは特別な料理ではなく、竜田揚げなどでくり返し登場する、日常の献立のひとつでした。今日の給食を通して、縄文時代から昭和、そして現代へと続く、日本人とくじらの関わりや食文化について考えてもらえると嬉しいです。
写真1枚目
すいとんは皆さんが食べやすいように小さめに作り、汁が濁らないように別茹でして作りました。お腹を満たすためだけに作られていた昭和のすいとんとはかなり異なる仕上がりです。
写真2枚目 ※水産庁から引用
「関鯨丸」関鯨丸は2024年5月21日、日本船舶海洋工学会 主催「シップ・オブ・ザ・イヤー2024」漁船・調査船部門賞を受賞。世界で唯一稼働中の捕鯨母船として、解体・加工工場を船内に備えた構造や環境配慮型設計が高く評価され、技術性・芸術性・社会性の三点で優秀と認定されたのです。関鯨丸は、伝統と革新を融合させ「海と人が共に生きる」持続可能な捕鯨の未来を切り開く、日本の新たな挑戦の象徴ともいえます。