今日6月16日は『和菓子の日』とされています。この日に和菓子を食べて病いや災害から逃れることを祈願するのですが、この和菓子の日は実は昔からの風習で、その歴史は古いものです。和菓子の日の由来は、さかのぼること平安時代、時の天皇が6月16日に『１』と『6』の数にちなんだお菓子や餅などを神前に供え、疫病退散や招福を願ったのが由来とされています。諸説はありますが、これがもとになり、6月16日に和菓子を食べて健康を祈願する嘉祥(かじょう)という行事が行われるようになりました。
　江戸時代、江戸城では大広間に2万個のお菓子が並べられ、大名や旗本に配られていたそうです。現在、6月16日が近づくと、1と6を足した7種類のお菓子を嘉祥菓子として販売する和菓子店も増えてきました。洋菓子もおいしいのですが、健康な生活を願いながら、ご家族やご友人と和菓子を楽しんではいかがでしょうか。