学校日記

校長室から<平成29年3月その1>

公開日
2017/03/06
更新日
2017/03/06

校長室から

https://edogawa.schoolweb.ne.jp/1310100/blog_img/2999213?tm=20240305134736

 今年度も残すところあと3週間。どの教室でも、最後のまとめが行われています。写真は1年生の教室風景。よく学び合っています。成長しました。

平成29年3月その1
「自然のすごさ、人間のすごさ」
平成29年3月6日(月)
おはようございます。今年も3月11日が近づいてきました。皆さん、この日は何の日だか分かりますね。「東日本大震災」のあった日です。もうあれから6年もたちます。まだ6年と言うべきでしょうか。今日は「東日本大震災」を題材に「自然のすごさ、人間のすごさ」というお話をしたいと思います。
「東日本大震災」が起こったのは、今から6年前の3月11日の午後2時46分でした。6年生は幼稚園や保育園の年長さんの時、1年生は生まれたばかりだったかも知れませんね。東日本を中心に大きな地震が起こり、日本は壊滅的な被害を受けました。校長先生は2校前の小学校で副校長先生をやっていました。1・2年生が下校を終わった頃に東京でも地震が起こり、3年生以上の子どもたちを校庭の真ん中に集め、必死に揺れが治まるのを待っていたのを昨日のことのように思い出します。恐かったですね。こんな大きな地震に遭ったことはないし、これからどうなってしまうのだろうという思いでした。東京でもその後、学校が避難所になったり、交通網がマヒしたりと、大変な日々を過ごしました。校長先生も何晩も学校に泊まりました。震源地から離れている東京でもこのような状況でしたから、震源地に近い東北地方ではどんなだったことでしょうか。実に多くの人が亡くなりました。そして、津波によって海に連れ去られ未だに遺体さえみつからない人が2556人もいるということです。自然は怖いですね。2556人もの命が未だに見つからないままだなんて。大自然の前では人間など無力だと感じます。なす術がありません。ただただ大自然の猛威の前にひれ伏すのみの、私たち人間です。人間は弱いです。
ただ、昨夜テレビや報道を見ていたら、そのような状況下にあっても、人間ってすごいと思う場面に出くわしました。このような状況下になると、人間はほんとうに大切なものが見えてくるのだなと思いました。奥さんが津波にさらわれてまだ行方不明になっているという旦那さんは、ダイビングの資格を取って毎日海に潜っているそうです。奥さんを探しているのですね。または奥さんに関係する何かを探しているのですね。また、ある女性は、生まれたばかりのお孫さんがまだ見つかっていません。もう6年もたっているから、今年の春には小学校入学です。新しいランドセルを買ったと言っていました。ここで、涙が出てきてしまうのは、人間というのはこのような思いをもって生きているのだということです。「情の深さ」ともいうものでしょうか、大切に思うものにかける思い、これは人間がもつとても大切な感情ですね。こんな辛いことがあっても残された人々は生きていかなくてはならない、前向きに生きていこうとしていることに、これは人間のすごさだと思いました。大切なものを守る、いつまでも心の中で大切にする、人間はそれができるのです。
大自然の前に無力な私たち人間のようですが、人間としての尊厳を大切に生きていきたいと思います。亡くなられた方々のご冥福を心より祈ります。これでお話を終わります。

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