学校日記

野球部 3月27日(木) 下町杯 4回戦VS 常盤平中(松戸)

公開日
2025/03/28
更新日
2025/03/30

部活動

令和7年3月27日(木) 東京読売GIANTS後援 下町杯 三回戦 VS 東村山二中 四回戦 VS 常盤平中(松戸) @ 江戸川グラウンド

三回戦は桜道・大道・青戸(葛飾)合同チームを破った東村山二中との対戦になった小松川中の継投はNo.5先発、その後有利な展開にあるとNo.10(9枚目の写真)が締めくくった。春季大会に向けて投手陣のテスト登板の意味もあっての登板だが、今年の小松川中投手陣の層の厚さは目を見張るものがある。その東村山二中との対戦は危ない場面もなく順当に3回戦を突破した。


同時に次戦4回戦の対戦相手を決める戦いがホームと二塁ベースを結ぶセンターラインの延長線上にあるグラウンドで行われていた。対戦カードは上一色中常盤平中、投手戦が繰り広げられていた。二回に1点を先取した常盤平中を追う展開になった江戸川王者上一色中。実は今回の下町杯と同日程で「文部科学大臣杯全日本少年春季軟式野球大会ENESOトーナメント(全日本少年春季軟式野球大会2025、中学軟式野球全国大会岡山2025)が行われていたために上一色中の主力選手達は岡山で戦っていたのである。※1そのためBチームでの参加となった上一色中学校、千葉県強豪校、松戸ナンバー1の常盤平中との対戦で先制されたたが、最終回に追いつき延長戦へ突入した。この大会では延長戦はノーアウト満塁からのタイブレークシステムをとっているが、延長戦に入っていから両校の意地と意地のせめぎあいには心を揺さぶられるものがあった。なんと延長9回まで毎回両校が点数を入れ続け、決着がついたのが延長10回勝利の女神は常盤平中の頭上に輝き小松川中との対戦が決まった。


常盤平中は前の試合終了から20分後に小松川中との試合が始まり疲労も予想されたが、上一色中を破った勢いそのままに第二グラウンドに乗り込んできた。小松川中の先発は背番号1を新しくつけた二年生(2枚目の写真)、立ち上がりに制球が甘くなるのが気がかりだが力のある速球で打者を追い込んでいく。勢いに乗る常盤平中は初回に隙のない攻撃で3点を先取されたがその裏に1点を返して3-1。二回は両校無得点で迎えた三回裏に小松川中が連打で2点を奪い取り同点となる。4回は両校同点のまま最終回に。


ここで小松川中は左の1年生エースNO.9(5枚目の写真)をマウンドに送る。テンポよく内角に落ちるスライダーを決めていくが甘く入った球を見逃してはくれない。最終回5回に3点を献上して裏の小松川中の攻撃になった。ここからが小松川中の底力を見た気がする。先輩たちの逆転劇を何度も目にしてきた2年生にとっては3点のリードにプレッシャーはない。平常心から放たれた打球は相手チーム内野の守備をかいくぐり気が付いてみれば同点に追いついていた。延長戦に突入、3回戦で上一色中を延長10回で破った相手チームはある意味延長戦の戦い方の経験値をあげていた。すかさず2点を取り裏の小松川の攻撃に。あたりの良い打球が続いたが残念ながらスリーアウトで終戦を迎えてしまった。


昨年までの小松川中の先輩たちは大会のタイトルを総なめにし、後半はディフェンディングチャンピオンとしてのプレッシャーとの戦いだった。そして同時に都大会を見据えた一つ上の景色を見る事ができる位置にいた。現在のチームは準優勝や今回の様にベスト8はあってもなかなか頂点にたどり着けていない。ある意味先輩たちが感じていたプレッシャーがない分、勝利への欲が希薄な気がする。自然体でプレイをするのがコマ中に魅力ではあるが、勝ちに行く姿勢をもう少し全面に出しても良いのかとも思う。今回の対戦相手だった常盤平中、激闘を制した20分後の試合とは思えないほど気合十分、ベンチからの声は疲れを感じさせない。実力では十分に勝っていたコマ中が延長で敗退したのはこの勝利への執念の差だったのではないうだろうか。


春季大会を控え投打の歯車がかみ合いつつあるコマ中、守備も格段にレベルを上げてきた。投手陣の層の厚さは区内では断トツだ。まずは春大優勝、そして夏の総体では先輩超えの3回戦突破を目指してもらいたい。長いプラトーの期間を経てやっと実力が発揮できる時期にきている。がんばれコマ中! 


※1 東京第一代表に選ばれ同大会に参加した 上一色中は 優勝した石川県代表 星稜中学校に4-1で敗れて全国ベスト4で敗退した。

※2 3月30日 加筆・訂正