道徳授業地区公開講座を行いました。
- 公開日
- 2024/11/05
- 更新日
- 2024/11/05
できごと
11月2日(土)、令和6年度道徳授業地区公開講座を行いました。
道徳授業地区公開講座とは、私たちの学校が行っている道徳教育の取り組みを保護者の皆さまに紹介し、生徒たちの健全な成長を支える方法について共に考える場です。この講座を通じて、学校と家庭が連携し、共に生徒たちの道徳的な成長を促進していくことを目指しています。具体的には、道徳授業の内容や実際の授業風景を公開し、どのように生徒たちが道徳的な価値観を学んでいるかを保護者の皆さまに理解していただく機会としています。また、授業後には質疑応答の時間を設け、保護者の皆さまからのご意見やご質問にお答えし、道徳教育に対する理解を深める場としています。
今年度は、講師として、アイヌ民族文化財団アドバイザーを招き、アイヌについての伝統文化・民族の理解を深めることができました。日本はアイヌに限らず、多民族で成り立っていることを学び、そこに文化の違いがあっても人権に違いがないことに気付かせることを目的としています。
授業後の講演では、アイヌの人々の生活様式やアイヌ伝統楽器の披露など多くのアトラクションを用意していただき、身近に感じる機会が少ない篠崎地区にいても、アイヌの人々の様子を垣間見ることができました。
生徒たちは、今まで「アイヌ」という文化に触れる機会がなく、もちろん「アイヌ」に対する差別意識はありません。過去には、そうした状態の生徒に対して、わざわざ知らない差別問題を教える必要はないのではないかという意見が時々見られました。しかしながら、東京都の公立学校では、いわゆる「寝た子を起こすな」という姿勢は、問題が表面化しない限り触れないでおこうという消極的な姿勢であり、それが問題の根本的な解決を遅らせることにつながると考えています。物事を見ないふりをするのではなく、積極的に対処する姿勢の育成を行っていく必要があります。
現在、アイヌ民族への差別以外にも、人権問題は存在しております。
今後も、篠崎中学校では、様々な人権に課題について生徒たちに考えさせる道徳授業を展開していきます。