学校日記

校長室から<平成28年11月その3>

公開日
2016/11/21
更新日
2016/11/21

校長室から

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 今日の朝会講話では、ニュースからみんなに考えてほしいことを伝えました。心にかかわる深刻な、そして最も大切な話です。子どもたちは、真剣に聞いてくれました。

平成28年度11月その3
「一番弱い立場の人をこそ」
平成28年11月21日(月)

おはようございます。気持ちのいい挨拶の声が響きます。江戸川小学校の皆さんの挨拶は格別です。先週、学校にお客様が見えましたが、その時進んで「こんにちは。」と挨拶のできた学年がありましたね。4年生だったでしょうか。立派でした。お客様より先に声を出すのですよ。それが気持ちのいい挨拶になります。
さて、今日は、深刻な話をしなくてはなりません。テレビでも報道されていますが、東日本大震災の折の福島第一原発事故で、福島県から横浜市に自主避難した中学1年生がいじめにあっていたという事件です。このニュースを聞いて胸が苦しくなりました。と言うより胸が締め付けられるような思いがしました。
いじめはどこででも起こります。誰にでも起こり得るものです。だから、いじめを未然に防ぎ、早期に発見し、解決することが大切になってきます。そのようなことはずっと言い続けてきたことです。人間の心は弱いものです。浅はかなところもあります。そういう心がいじめを引き起こします、と。
ところが、今回のいじめは、今まで言ってきたことと少し意味合いが違うような感じをもっています。どういうことかと言うと、この男の子は原発事故の影響で自主避難したのです。ところが、避難した先で名前に「菌」を付けて呼ばれたと言います。「ばい菌」の意味です。それも一人からではありません。複数のお友達からです。どんなに辛かったことでしょうね。これは放射能に対する無理解から来る、言われのないいじめです。
また、5年生の時には友達から金銭を巻き上げられたと言います。友達が遊ぶ金や食べるための金をです。それは「賠償金があるだろう。」というものだったそうです。ここに至っては怒りのようなものがふつふつと湧き起こってきました。許せない、と。
江戸川小学校では、「いじめは絶対に許さない!」と強く言い続けてきました。いたずらや喧嘩ならいいです。しかし、人の心を傷つけるいじめは絶対に許されるものではありません。特に、今回のようないじめは、弱い立場にある人に対する思いやりがあまりにも欠如しています。震災にあった傷を癒すどころか、逆なでしています。傷口に塩をぬるようなものです。校長先生は、このような心のもち方が大っ嫌いです。このことについては、とても厳しいのです。人は弱っているときこそ、支え合わなければなりません。一番弱い立場の人を守らなければならないと考えています。そういう人になってください。
今回のことは、学年の発達段階の違いはありますが、ぜひ各教室で話し合ってほしいのです。いじめを起こしてしまう、人間の心のあり方について真剣に考えてみてください。
今日は、福島から避難したお友達がいじめられてしまったという非常に残念なニュースから皆さんに考えてほしく、お話をしました。これで終わります。

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