校長室から<平成27年12月 その2>
- 公開日
- 2016/02/06
- 更新日
- 2016/02/06
校長室から
≪昨年の12月25日にアップした文章です。
引用した書名等が正式ではなかったため、修正して再掲します。≫
第2学期が終わりました。子どもたちが笑顔で冬休みに入っていきました。一人一人の頑張った姿を思い出しながら、校門で見送りました。
月曜日の第2学期最後の朝会講話は「手紙のやりとり」という話でした。9月に戦後70年の話をした時に紹介した本「若者から若者への手紙 1945←2015」(落合由利子・北川直実・室田元美著、ころから)があります。子どもたちは毎週朝会講話の内容を100字程度にまとめて感想を書いています。そのことを二十年来の友人である、この本の編集者の北川直実さんにお話したところ、その感想を読ませていただいてもよいですかと言うので、送ったのでした。そうしたら、北川さんから子どもたちへお手紙が届いたのです。
そこには、このように書かれていました。
「少し難しい本だから、小学生のみなさんがどれくらい理解してくれるのだろうかと心配していたのですが、それは必要のないことでした。みなさんが、大事なことや伝えたいと思ったことを、やわらかな心で、まっすぐに受け止め、それぞれが自分たちのこととして考えてくださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。」
と。私が一番嬉しかったことは、江戸川小の子どもたちの話の受け止め方を、子どもたちとは見ず知らずの方から誉めていただいたことです。
まだまだのことはたくさんありますが、確実に「優しく頑張る子」が増えてきていると確信しています。教員も全く同じ気持ちでしょう。
この日の子どもたちの感想の一部です。ご紹介します。
◇私は手紙はいいなと思いました。なぜなら手紙は自分の思ったことを素直に書け、優しく心温まるし、相手も嬉しくなると思うからです。
◇手紙でいろいろな人とつながっていくというのは、すばらしいと思います。
◇手紙のやりとりをすれば、心と心が通じ合うことで、嬉しくなります。
◇手紙を未来の人へつなげていくことも大切だと思いました。
◇私は、友達や先生にほんとうの気持ちを伝えることが大切だと思います。
◇僕は、手紙のやりとりというのは、命のやりとりだと思いました。
本校独自のハッピーレター、年賀状等、「手紙のやりとり」のよさを子どもたちが十分感じてくれたらいいなと願っています。
今年もお世話になりました。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
写真は12月上旬の江戸川堤の朝焼けです。
平成27年12月25日