日本版GPS衛星「みちびき」3号機、打ち上げ成功
- 公開日
- 2017/08/26
- 更新日
- 2017/08/26
できごと
科学クラブの子供たちが、発射のカウントダウンに参加した「みちびき」3号機が、先週土曜日に無事打ち上げられました。
以下、「内閣府 宇宙開発戦略推進事務局HP」よりの抜粋ですが、このような国家的大事業に、本校の子供たちが少しでも関われたということを誇らしく思います。
カーナビやスマートフォン、携帯電話などから利用できる便利なナビ機能は、人工衛星からの測位信号(電波)を使って、現在位置を知ることができる「衛星測位サービス」を利用しており、この技術は測量や防災などの分野でも活用されています。
しかし、現在の衛星測位サービスは、米国が運用するGPS衛星を利用しているため、視界に入る衛星数が少ないなどの理由により、安定したサービスが受けられませんでした。
そこで、GPS衛星と互換性を持ち、GPS衛星と一体で利用することができるみちびきが2018年にスタートし、衛星測位のサービス環境を劇的に進化させることになります。衛星数が多くなるため、これまで衛星電波が届きにくくて精度が低かった山間部や都市部においても高精度測位を活用できるようになります。
また、みちびきの高精度な位置情報が、カーナビを一段高いレベルに引き上げます。複数周波の受信機を使用することにより、精度数十cmの高精度測位が可能になります。これにより、走行している車線まで把握でき、車線変更の指示が出せるようになります。
将来、すべての車両にみちびきの受信機を搭載し、位置情報を交換し合うことにより、お互いの自動車の位置を高精度に把握することができるため、自動運転も可能になります。