『気持ちを伝えよう』
- 公開日
- 2016/02/18
- 更新日
- 2016/02/18
特別支援教育
今回の特別支援教育ナンバー4は、『感情を理解する』です。
人の感情は、どのように発達するのでしょうか?
赤ちゃんは「お腹いっぱい、抱っこが気持ちいい」など快いと感じると機嫌がよく、「お腹がすいた」「オムツがぬれた」等、不快と感じると泣くことがあるかと思います。
この快・不快の感覚が、次第に喜怒哀楽の感情へと分化していきますが、その際の手がかりとなるのが、人の表情です。
赤ちゃんとお母さんは、表情や声の調子をお互いに見たり、真似たりしてコミュニケーションをとっていきます。
人の気持ちを理解していくには、まず相手の表情の変化を把握して読み取る必要があります。そこで本校では、その手立てとして二つのシートを学級やしずかに学習する部屋に置いています。
この二つのシートの活用例を、いくつか紹介します。
・ある状況でその時の気持ちを聞いた時に、「ふつう」「わからない」「微妙」等と答える子どもたちの感情の分化を促すにの役立てます。
・同じ感情でも感情に強さの違いがあることに気が付かせたり、感情の量のコントロールを練習したりしています。
・感情を言語化するのが苦手な子どもたちが、イライラしたり、衝動的な行動をとったりしたときに、その時の気持ちを整理したり、時間の経過に従って気持ちがどう変化していったかを考える手がかりにしたりしています。
表情の背景にはどんな気持ちがあるのかを、子どもたちに考えさせることも大事ではないかと感じています。