島根県の郷土料理 10月12日
- 公開日
- 2023/10/12
- 更新日
- 2023/10/12
給食
「食パラダイス鳥取県」の郷土料理をご紹介します。
豆腐や地元産の野菜を入れた炊き込みごはんのことを鳥取県東部から中部地域にかけて「どんどろけ飯」と言います。「どんどろけ」とは方言で「雷」のこと。油をしき、熱したフライパンに豆腐を入れて、炒めた時の音が雷のように聞こえることから名前がつきました。鳥取で畜産が始まる前、昔は豆腐がごちそうであり、貴重なたんぱく源でした。村には豆腐小屋があり、自家生産の大豆を使って、何人かで集まって豆腐を作っていたそうです。
サバは秋から冬にかけて旬を迎えますが、山陰地方で獲れるサバは、旬の時期でも脂が乗り過ぎないため食べやすいです。日本海では大量のサバが水揚げされますが、現在のような保存技術のない時代であったことから、多くの漁師が日持ちさせるために焼いて出荷していました。「焼き鯖の煮付け」は、焼いた鯖の身をほぐしてたまねぎと煮込むことで、臭みを和らげ美味しさを引き立たせます。
「じゃぶ」は現在のように肉が簡単に手に入らない時代に、自宅で飼っている鶏で料理する貴重なごちそうで、正月や冠婚葬祭など人が集まるときに大鍋で調理し振る舞われていた料理です。地域によっては肉の代わりに冬が旬のウグイという魚が使われたり、メインの食材が変わります。名前の由来は、豆腐・野菜を煮こんでいるうちに「じゃぶじゃぶ」水分が出てくるからです。特徴的な、ぶつ切りの葱はこの料理に欠かせません。鳥取県の白ねぎは県内全域、特に県西部、弓浜半島などで栽培され、西日本でも有数の産地として知られています。
一枚目、二枚目の写真 菅原先生撮影