図書委員プレゼンツ 図書委員の激推し図書 第八弾「夜のピクニック」★★★★
- 公開日
- 2024/12/10
- 更新日
- 2024/12/10
お知らせ
令和6年度 図書委員プレゼンツ 図書委員の激推し図書 第八弾 「夜のピクニック」作:恩田陸 新潮社
2004年7月に新潮社から発売され、第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞を受賞した平成の名作「夜のピクニック」。2004年度『本の雑誌』が選ぶノンジャンルベスト10では1位に選ばれた。著者である恩田陸の母校である茨城県立水戸第一高等学校の名物行事「歩く会」をモデルにしている。
この名作を激押ししてくれたのは1年生図書委員のK.M.さんです。K.M.さんは「高校生活最後のイベント『歩行祭』全校生徒で夜通し80キロを歩くと言う伝統行事。この『歩行祭』を通して新しい出会いを得て成長していく。そんな高校生達の青春がつまった小説です。普段とは違う環境で、その時だからこそ話せること。登場人物が『歩行祭』中に行う心の内の本音を語る会話に注目して読んでみてください。」と推薦文を書いてくれました。
モデルになっている水戸第一高等学校の『歩く会』の他にも旧制中学校から発展した歴史ある高校には同様の伝統的なイベントが存在します。宮城県の県立仙台第一高校では学校から秋保温泉までを歩き秋の風物詩として毎年10月頃に開催されている。また水戸一高と同じ茨城県でも県立土浦第一高校が「歩く会」という名称で実施されている。およそ30kmのコースを1日かけて歩く。お隣千葉県の県立千葉高校で九十九里浜を歩く30kmの強歩大会が実施されていたが、東日本大震災の影響で、2012年(平成24年)度よりコースを変更し、利根川沿いを歩いている。圧巻の100km越を歩くのは山梨県の県立甲府第一高校では1924年(大正13年)より強行遠足を行っており、全国的にも有名な行事となっている。女子は高根 - 小海町間の約43.2km、男子は甲府 - 小諸間の約105.7kmを24時間で歩く。同高校(標高288m)と野辺山(標高1355m)間では標高差が1000mを超える難コースである。
※ 「夜のピクニック」の表紙撮影に協力してくれたのは2-Dの2名の女子生徒です。ありがとう!!