学校日記

図書委員プレゼンツ 図書委員の激推し図書 第十三弾「労働者の味方マルクス」★★★★★

公開日
2024/12/25
更新日
2024/12/25

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令和6年度 図書委員プレゼンツ 図書委員の激推し図書 第十三弾 「労働者の味方 マルクス」 橋爪大三郎 著 現代書館


1991年12月25日ソビエト連邦が事実上崩壊した。その日に合わせて本書のHP公開を希望した1年生図書委員のT.K.君。彼が激推しするのは「労働者の味方マルクス」だ。


旧ソビエト連邦はその正式な国家名をソビエト社会主義共和国連邦、1917年に起こった世界初の社会主義革命に端を発し内戦の後1922年12月30日に成立した。この革命から成立までの動きを率いたのはウラジミール・レーニン、マルクス主義の一つの潮流と考えられるマルクス・レーニン主義を唱え実践に移した。カール・マルクスはプロイセン王国(現在のドイツ)に生まれた哲学者・経済学者・革命家であり、彼の著書「資本論」は前述のレーニンを始めエンゲルス、中国の毛沢東やキューバのチェ・ゲバラなど世界の著名人達に大きな影響を与えた。


そんなマルクスについて書かれた本書について「労働者の味方マルクス」をT.K.君は「この本では主に共産主義や社会主義などの起源や歴史を詳しくとり上げられています。この本で僕が驚いたことは社会主義にはエンゲルスの空想社会主義とマルクスの科学的社会主義の2種類があり、科学的社会主義は現実的な考え方で空想社会主義は現実的ではなく少し実現するのに難易度が高いというところです。少し難しい本ではあると思いますが興味深いのでぜひ読んでみてください。」と推薦文を寄せてくれました。


※ 現在社会主義国とみなされ自らもそう自称する国は世界で五か国、中国・北朝鮮・ベトナム・ラオス・キューバ。ただマルクス主義や彼の唱えた理論は一部民主主義国家の経済システムに取り入れられており今も生きています。