6月16日全校朝会「怖がり屋の友ちゃん」
- 公開日
- 2025/06/16
- 更新日
- 2025/06/16
校長室より
◎全校の皆さん、おはようございます。今日は、みんなより早く学校には入っていたのですが、皆さんを正門で挨拶をして迎えることができませんでした。ごめんなさい。全校朝会のお話の準備が遅くなったからでした。こんなことではいけませんね。気を付けます。
・というわけで、今日は皆さんに聴いてもらいたい話は、「怖がり屋の友ちゃん」の話をします。じっくりと聴いてもらいたいので、前から静かに座ってください。では、始めます。
昔、昔、あるところに友ちゃんという怖がり屋の男の子がおったそうな。友ちゃんは夏が来ると、いつも怖がっているものがありました。さて、何でしょう。
それは、お化けではありません。プールでした。幼稚園の時、目に水が入ると目が痛くなるし、水を飲んでしまうと「ごほっ、ごほっ。」と苦しくなるし、何一つ楽しいことがありませんでした。
おまけに、今より昔は寒い日が多く寒さと怖さで、友ちゃんはぶるぶると震えてばかりで、すぐに唇が紫色になりました。
「夏は好きだけど、プールは大嫌い。プールなんかなくなればいいのに。」と、1年生・2年生の時もずっ~と同じことを考えていました。
3年生になってから、お家の人が仕事で忙しくどこにも連れて行ってやれないからと、友ちゃんをボーイスカウトに入れたのです。
夏に、海のそばでキャンプをすることになりました。
キャンプは楽しみだけど、海で水泳がありました。それを知ってから、友ちゃんは怖くなり、またぶるぶるが始まってしまいました。
海に入ると隊長さんがこうおっしゃいました。「ここは深く、足が届かない。目を開けて、水の中を見ること。」
友ちゃんは、隊長さんに水の中に投げられました。もう友ちゃんは必死です。真っ暗な水の中を手足をばたばたとばたつかせて、真っ暗な水の中で溺れるかも。
その時、隊長さんは友ちゃんに叫びました。「友ちゃん、目を開けて、下を見てごらん。」友ちゃんは必死になって、目を開けた瞬間。「うわ~。きれい。お魚さんが沢山泳いでいる。すご~い。」
「水の中はこんなにきれいなんだ。そうか。目を開ければ怖くはないぞ。」こうして、友ちゃんは少しずつ水が怖くなくなり、水になれていったそうな。めでたし、めでたし。
校長先生の思いを最後に話します。今、どんなに苦手なことや嫌なことがあっても大丈夫です。大人になるにつれ、みんなも友ちゃんのように、少しずつできなかったことができるようになると思いますよ。