6月8日SDGs「みんなの給食」第一弾 解説編
- 公開日
- 2023/06/09
- 更新日
- 2023/06/09
給食
<SDGsみんなの給食大解説(6月6日(木)の給食献立を詳しく解説します)>
□ オーガニックバナナ
今日のバナナはエクアドルの農園で育てられたオーガニックバナナです。日本のJAS規格のオーガニックに適合した生産方法で栽培されたバナナです。
□ 小松菜のおかか和え
和え物に使用した小松菜は、江戸川区内の越塚農園さんが育ててくださった小松菜で、年間を通して安定して提供できるよう、ハウスを5棟も立てて管理してくださっています
□ 江戸前ぼらのからあげ
唐揚げになっている魚はボラです。日本書紀に鯛とセットで名前があがるほど、古来より親しまれていた魚・ボラは、かつては高級魚で、特に卵巣はカラスミとして加工されます。現在、東京湾では刺し網漁などによって年間30トンから50トン程度が漁獲されています。1985年まで漁獲の自主規制が行われましたが、これ以降は東京都より安全宣言が出されています。
□ 地産地消(フードマイレージ)
その地域で生産された農林水産物を、その地域で消費することを通じて、消費者と生産者が互いの距離を縮めようとする取組みのことを「地産地消」と言います。地産地消は、フードマイレージを低くし、環境負荷を減らす取り組みにも繋がります。フードマイレージとは直訳すれば「食料の輸送距離」で、食料の生産地から消費者の食卓に並ぶまでの輸送にかかった「重さ×距離」で示されます。フードマイレージの大きい食料、つまり遠く離れた生産地から届く食料は、輸送や輸送までの保管などに石油などのたくさんのエネルギーが使われており、多くの二酸化炭素が排出されていることになります。
フードマイレージを少しでも減らすためにも、日頃から江戸川区産や東京都近隣で生産された食材を選ぶことが大切です。
□ ロスなし佃煮
給食で出た生ごみは、加工され豚や牛のエサとして再利用されますが、再利用にもエネルギーを使います。そこで、今日は調理による生ごみを少しでも減らすために、だしをとった後のサバ節とだし昆布を使って佃煮を作りました。また、今日は人参や大根の皮も、よく洗ってそのままお味噌汁に使っています。家でお料理をする際も、食材の使える部分は余すところなく使ってもらえたらなと思います。
□ 豆腐と小松菜の味噌汁
今日の味噌汁の味噌はレッドカップキャンペーンのマークがついたものを使用しました。国連WFPによる「レッドカップキャンペーン」
は、途上国の子どもたちに学校給食を支援する取り組み。赤いカップのマークがついた商品の売上の一部が発展途上国の学校給食に寄付されます。2011年からの活動で、学校給食が届けられた子どもたちの数は、世界中で累計1,500万人以上に達します。
途上国では飢餓によって発育に影響があったり、教育の機会を失ってしまったりする子どもたちが数え切れないくらいいます。しかし給食を支援することで飢餓の状態や、家庭の経済状況、そして発育や教育の状態も改善していきます。
レッドキャップキャンペーンは決して難しいものではなく、個人でも参加できる身近な支援の形。数百円程度の商品から寄付される額は微々たるものかもしれませんが、途上国の子どもたちにとっては大きな支えになります。スーパーなどへ買い物に行った際には、手に取る商品に赤いカップのマークがないか意識してみてはいかがでしょうか。今日使った味噌のパッケージは、1階の食育掲示板に貼っておきます。赤いカップのシールを確認してみてください。