12月11日(水) 静岡県の郷土料理 給食
- 公開日
- 2024/12/12
- 更新日
- 2024/12/12
給食
令和6年12月11日(水)
静岡県の郷土料理
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静岡県は日本のほぼ中央に位置し、太平洋に面しています。南側は遠州灘、駿河湾、相模灘に沿った約500キロメートルの海岸線であり、北側は富士山など3000メートル級の山々が連なる北部山岳地帯で東西に長い地形です。標高3776メートルの富士山と水深が2500メートルの駿河湾は共に日本一の高さ・深さを誇り、豊かな自然に恵まれています。
静岡県は東日本と西日本のほぼ真ん中にあるため東西の食文化の接点といえる位置にあり、東西双方の嗜好に通じています。生産される農林水産物は収穫量が全国でトップクラスのお茶やみかん、カツオ、桜エビ、しらすなど1140品目を超え多彩な食文化が育まれています。またピアノや二輪自動車・原動機付き自転車、プラモデルの出荷量・額は日本一であり、ものづくり産業も盛んです。
ぼくめしに入れる魚は、本来うなぎです。県内の主な養殖ウナギの産地は浜名湖周辺と大井川流域の2カ所があり、ぼくめしの発祥・吉田町は大井川流域の産地にあたります。吉田町におけるウナギの養殖は、大正時代に度重なる大井川の洪水で稲が育たなくなり遊休水田となった地に養鰻池を築造して、大井川の伏流水を利用したことからスタートしました。
静岡おでんの特徴的な具材、黒はんぺんは、鯖、鰺、鰯などをすり身にして茹でた物です。焼津の特産品ですが、ほぼ県内全域で食べられています。東京では、はんぺんといえば白い練り物ですが、静岡県では、通常「黒はんぺん」のことを言います。白いはんぺんは、魚の身の部分だけ使っているため白くなりますが、黒はんぺんは魚の骨や皮を丸ごと練り込んでいるため灰色になります。