学校日記

【入梅&理科献立】教室掲示

公開日
2026/06/11
更新日
2026/06/11

給食



 6月になると「梅雨入り」のニュースをよく耳にします。しかし、今日の献立名にもある「入梅」は、気象情報の「梅雨入り」とは少し意味が違います。「梅雨入り」は、実際の雲や雨の様子をもとに気象庁が発表するものです。一方、「入梅」は暦の言葉です。

 現在の入梅は、太陽の位置を表す「黄経」が80°になった日を指します。地球は太陽の周りを公転していますが、地球から見ると、太陽が1年かけて空を一周しているように見えます。この見かけの通り道を

「黄道」といい、その上で太陽の位置を角度で表したものが黄経です。春分を0°とすると、夏至は90°。入梅の黄経80°は夏至の少し前にあたります。


 今日のデザートは、梅雨のあじさいをイメージした「あじさいゼリー」です。青色のもとになっているのは、バタフライピーという植物に含まれるアントシアニンの一種です。アントシアニンは、周りの液体の性質によって色が変わる色素で、理科で学ぶ「酸性・アルカリ性」と深く関係しています。


 水溶液は、酸性・中性・アルカリ性に分けられます。酸性の正体は、水に溶けたときにできる水素イオンH⁺です。たとえば塩酸は、

HCl → H⁺ + Cl⁻   のように電離します。

反対にアルカリ性の正体は水酸化物イオンOH⁻です。水酸化ナトリウムは

NaOH → Na⁺ + OH⁻    のように電離します。

つまり、H⁺が多い水溶液は酸性、OH⁻が多い水溶液はアルカリ性と考えることができます。


 酸性・アルカリ性は、リトマス紙やBTB溶液の色の変化でも調べられます。バタフライピーの色素もこれに似ていて、液体の性質によって色が変化します。レモン汁に含まれるクエン酸は酸性なので、水素イオン(H⁺)が生じ、バタフライピーの色素が反応して色が変わるのです。