読書科

読書科

学校図書館全体計画

〜読書科1学期の活動〜
【第1学年】
  
1学年では1学期の読書科の時間で、「こども読書の日」にちなみ、アンデルセンの「みにくいアヒルの子」を読み、感想文を書きました。夏の読書感想文コンクールに向けた準備をすることができました。
また、3学年が作成してくれた「おすすめ本紹介」を見ながら朝読書などで読みたい本を探すことが出来ました。自分の知っている本の世界を広げることができ、読みたい本が増えたという生徒もいました。
1学期末にはビブリオバトルに向けた準備を始めました。各自紹介したい本を選び、パワーポイントを利用してプレゼンをします。2学期の読書科の紹介ではその様子を紹介する予定です。

【第2学年】
 2年生は、『ミライの授業』(瀧本哲史著)の大村智氏の文章を読み、偉人の人生について学びました。大村智氏は、ノーベル生理学・医学賞の受賞者で世界的に有名な化学者ですが、以前はごく普通の高校教師でした。その安定した職を捨て、大学院に進学し、あえていばらの道となる研究者の道を選び、アメリカへの留学も果たし、「イベルメクチン」という画期的な薬を開発し、2億人もの人々を救います。
 高校時代の大村氏は、農家の後継ぎになるつもりだったので、大学進学は考えていませんでした。しかし、「虫垂炎」(盲腸)にかかって入院したことをきっかけに、自らの進路を真剣に考え父親の後押しもあって大学に進みます。それがノーベル賞化学者の第一歩となりました。
 2年生は、職場体験もあり、来年の進路選択に向け自分の将来について考える時期なので、大村氏のドラマチックな人生はとてもいい刺激となり、ナイチンゲールやエジソンなど「他の偉人の生き方も知りたい」という感想が多くあり、この授業でそれぞれの「ミライ」を素晴らしいものにするための「未来の扉」が開かれました。

【第3学年】
第3学年では、1学期で以下の3つを大きく読書家で行いました。

「1年生におすすめの本を紹介しよう」  中学校で初めて朝読書をする一年生に、読みやすい本や朝読書に適した本を紹介するカードを作成しました。それぞれお気に入りの本を選び、題名や作品の魅力を見やすくまとめることができました。カードはクラスごとに大きな紙に貼り、一年生の教室や廊下などに掲示していただきました。

「『作家新聞』をつくろう」  歴代の文豪から現代作家まで、お気に入りの作家を一人選び、新聞ふうにまとめました。調べてみると、作家の思わぬ一面やこれまで知らなかったエピソードを知ることができました。

「ビブリオバトルをしよう」 第1回は、それぞれのクラスで、班ごとに発表をしました。限られた時間内で、本のあらすじや魅力を工夫して伝え合っていました。第2回は、班の代表者によるクラスでの発表会でした。全ての発表を聞き、各クラスから「一番読みたい本」を選びました。 第3回は、各クラスの代表者がパワーポイントで作成した資料を提示しながら発表しました。代表者は全員、作品を選んだ理由や、心に残った場面、作品のよいところをわかりやすく発表していました。聞き手を意識した発表で、とても素晴らしかったです。4人のクラス代表による学年発表会を通して、発表者の作品への思いや、本の魅力を改めて感じることができました。ビブリオバトルの後、本を読みたいと感じた人がたくさんいたようです。 フロアのみなさんも真剣に聞き、投票してくれました。