岩五の給食◇11月4日(木)1年生食育講話
- 公開日
- 2021/11/05
- 更新日
- 2021/11/05
学校給食
本日、女子栄養大学教授の大沼久美子先生にお越しいただき、1年生を対象に「食物アレルギー」についての食育講話を行いました。1年生は、真剣な眼差しで講演を聴き、ワークシートに取り組み……とても立派な態度でした。
講演後の質疑応答では、3人の生徒が質問をしました。以下に紹介します。
【質問1】
アレルギーの症状で「血圧が下がる」とありましたが、どれくらい下がりますか?
【回答1】
重症だと、みなさんのいつもの血圧の数値から、だいたい半分くらいに下がってしまいます。このことで、意識がもうろうとするなどの症状が出ます。
【質問2】
食物アレルギーは、治ることはありますか?
【回答2】
あります。特に小児型アレルギー(幼い頃に発症しやすい)の「たまご」・「乳」などがアレルゲンの場合は治りやすいです。
最近では治療法として、専門の医師の指導のもと、原因となる食物を繰り返し食べることでだんだんと体が慣れて食べられるようになっていく、というものがあります。ただし、自己判断で行うにはとても危険なので、必ず専門の医師と相談したうえで行わなければなりません。
【質問3】
「水アレルギー」はありますか?
【回答3】
水には、食物アレルギーを引き起こす原因となる「たんぱく質」が含まれていないので、“食物”アレルギーとしてはありません。もし、アレルギーのような反応が出た場合は、消毒のために含まれている塩素など、ほかのものに反応していると考えられます。
また、講演後に書いてもらった感想には「命にかかわる症状が出ることもあると知ったので、症状が出てしまった人がいた時には、学んだことを生かして対応したい」、「食物アレルギーは好き嫌いとは違うということを、弟や妹、周りの人に伝えたい」などとあり、それぞれ知識を深めることができたようでした。
2・3年生も、1年生だったときに食物アレルギーの講演会に参加したと思います。大人になっても、学んだことを忘れずに、食物アレルギーがない人にも・ある人にも優しく充実した食生活を送ってほしいと思います。