砂糖の再結晶(蒸発法) 調査研究部
- 公開日
- 2024/09/19
- 更新日
- 2024/09/19
できごと
蒸発法による砂糖の再結晶
①目的
砂糖は加熱してしまうと自らが融けてしまうので蒸発法による再結晶はできない。
しかし工業的には砂糖水を熱して凝縮し砂糖を取り出しているため、蒸発法による再結晶ができないか実験してみた。
②手順
多量(600mlくらい)の100℃の砂糖の飽和水溶液を作る。
高温になると融解し飴状になるため穏やかに熱する。
水は100℃で沸騰するので、砂糖の融解には直ちに至らない。(予想)
③結果
100℃程で水蒸気の気泡が盛んに出た。しばらくすると気泡が少なくなり、粘り気が出た。しばらくすると粘り気はなくなり、さらに水が少なくなりサラサラした砂糖の細かい粒が現れた。水分は少なくなり温度が上がるためビーカーの下の方が変色(飴色)になった。
④考察
蒸発法でも砂糖を再結晶させることができた。少量ではすぐに水が蒸発し、砂糖が加熱され再結晶は難しいと考えられる。今回のように量を増やし時間をかけて蒸発させれば、水の蒸発による吸熱反応により、温度上昇が抑えられ、かつ、ビーカーのように細長いと水分は下に下がるため、再結晶させやすいと考えられる。
調査研究部では理科の実験や地域のフィールドワーク、ボランティアなど幅広い活動を行っています。