学校日記

【エンカレッジルーム】「自分らしさ」と向き合い、社会を生きる力を育てる教材研究

公開日
2026/05/21
更新日
2026/05/21

授業の窓

江戸川区では令和2年度から、すべての小中学校に特別支援教室「エンカレッジルーム」が設置されています。本校は「葛西第二グループ(巡回校:二之江中、葛西中、瑞江中、西葛西中)」の拠点校として、5名の巡回指導教員が在籍し、生徒一人ひとりに合わせた専門的な指導を行っています。

​エンカレッジルームの目的

生徒の学習上・生活上の困難を「スモールステップ」で改善・克服し、可能な限り多くの時間を在籍学級で他の生徒とともに有益に過ごせるよう支援することです。(※教科の補習は行いません)

​💡 本日のトピックス:巡回指導教員による「教材研究」の現場から

​今日は、巡回指導教員の先生から、日頃エンカレッジルームで使用している「感情をコントロール・表現するための教材」についてお話を伺いました。

​デジタル化が進む現代では、自分の好きな情報だけに触れたり、SNS等で一方的な感情のぶつかり合いになったりしがちです。また、人付き合いの機会自体が減っているという背景もあります。

しかし、学校という場所には何百人もの仲間がいます。「考えが違ったり、意思が通じなかったりしたときにどうするか」――それこそが、社会に出てから必要になる大切な力です。

​エンカレッジルームでは、以下のようなオリジナルシートを使い、対面でのコミュニケーションを通してその力を育んでいます。

​① 「作戦会議」シート

​「こういうピンチの時は、じゃあこうしてみよう」という具体的な作戦をあらかじめ考えておき、2週間ほどかけて実際の学校生活で実践できたかを確かめる、実践型の取り組みです。

​② 「感情の数直線」シート

​自分の気持ちを言葉にするのが苦手な生徒(「どうだった?」と聞かれても「わからない」と答えてしまう生徒など)のために、怒りや嬉しさの度合いを1〜10の数値で視覚化するシートです。

「この行事の時は、この数直線のどこだった?」と指し示すことから始め、それを先生が言葉に紡ぎ直すことで、作文が書けるようになる子もいます。

​🤝 「対面」だからこそできる指導を大切に

​近年、AIなどのデジタル技術も進化していますが、エンカレッジルームでは「対面での関わり」を何よりも重んじています。

​お互いの目線が合わせられるか、表情はどう変化しているか、言葉の裏にある微妙な感情のニュアンスをどう引き出すか。これらは、温かい心の通った人間同士の会話でしか生まれません。

​エンカレッジルームでの個別の指導(週1時間程度を基本)はもちろん、そこで得た支援方法や配慮事項を学級担任や教科担任としっかり共有し、生徒たちが「通常の学級という集団の中でも、自分らしく安心して過ごせる環境づくり」を学校全体で進めてまいります。

​今後とも、本校の特別支援教育へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。