学校日記

「勉強しなさい!」は逆効果!?

公開日
2020/05/25
更新日
2020/05/25

できごと

「ゲームをやめなさい」「部屋を片付けなさい」「勉強をしなさい」こんなシーンよくありますよね。
こんにちは、北川です。今日はこの問題について、解決策を考えてみようと思います。

さて、子供に勉強をさせたいとき、最も効果が高いのはどれでしょう?
1 「勉強をしなさい」と言う
2 横について、一緒に勉強をする(見る)
3 あらかじめ子供と時間を決めておいて、その時間を守らせる

なんとなく結果は予想がついているでしょうか。残念ながら、「手間がかからないものほど効果がない」ことが分かったそうです。
まず、父母ともに「勉強するように言う」のはあまり効果がありません。むしろ、母親が娘に対して「勉強するように言う」のは逆効果になっています。

「勉強するように言う」のは親としても簡単なのですが、この声かけの効果は低く、ときには逆効果になります。
逆に、「勉強を見ている」または「勉強する時間を決めて守らせている」という、親が自分の時間を何らかの形で使っているような手間暇のかかるかかわりというのは、かなり効果が高いことも明らかになりました。これは何も一緒に算数などの勉強をしていなくてもいいそうで、親は隣で本を読む、自分の勉強をする。などでもいいそうです。

そうはいっても共働きで忙しいご家庭もあると思います。そこで朗報です。この横について勉強を見たり、勉強する時間を決めて守らせたりすることは親ではなく、祖父母やきょうだい、親戚、地域の方などでも親とほとんど変わらない効果を上げることができるのだそうです。

「全てを親が抱え込む必要はない」ということです。困った時は、身近な人に頼って良いということです。人には得意不得意があり、それぞれに合ったものをあった形で行っていけばいいと思います。
「働き方を変えて、時間を作る」
というのも1つ。
「他のところに預けて任せる」
のも1つ。
ご家庭がみんなハッピーになるようにできればいいですね。

引用・参考文献
「学力の経済学」中室 牧子