1月30日 朝会
- 公開日
- 2017/02/07
- 更新日
- 2017/02/07
できごと
今日の全校朝会校長先生の話です。
ハチドリという鳥を知っていますか?南アメリカに住んでいる鳥で、体の大きさが10cmぐらいの世界で一番小さな鳥です。
今日は「ハチドリのひとしずく」という短い話を紹介します。南アメリカのアンデス地方に伝わるすごく短い話ですが、とても大事なことがそのお話の中にあります。何が大事かを考えながら聞いてください。
森が燃えていました。森の生きものたちは われ先にと逃げていきました。でもクリキンディという名のハチドリだけは いったりきたり、口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。動物たちがそれを見て「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います。クリキンディはこう答えました。「私は、私にできることをしているだけ」
出典:「ハチドリのひとしずく」 辻 信一監修 光文社刊 2005年
話はこれで終わりです。「私は、私にできることをしているだけ」「私にできることをする」この言葉に何を感じますか?2つ大切なことがあります。
一つは、一人の力は小さくても、協力すれば大きな力になるということです。「私にできることをする」動物たちがそう思って行動すれば、森の火を消すことだってできるのです。
例えば、最近、交通事故で車にはさまれて動けない人のことがニュースになりました。通りかかった人がみんなで、車を動かして助けました。「私にできることをする」通りかかった人はそう思って、協力した結果です。
「私にできること」はほかにもたくさんあります。友だちのため、困っている人のため、地球を守るためなどです。
知らん顔をしてはいけない。自分は関係ないと思ってもいけない。「私にできることをする」一人一人の力は小さくても協力すれば大きな力になります。
もう一つ、小さなことでも努力を積み重ねていけばできるようになります。例えば、小学校で習う漢字1006字です。いきなりは書けるようになりません。「私にできることをする」そう思って努力をするからできるよういになります。
「私にできること」はほかにもたくさんあります。授業、当番や係、夢に向けて努力すること、家族の役に立つことなどです。やれることは山ほどあります。やらなくてはならないこともたくさんあります。「私にできることをする」努力を積み重ねていけば大きな力になります。
今日は、「ハチドリのひとしずく」の話でした。「私は、私にできることをする」という話です。小さな力でも「協力が大事」「積み重ねが大事」という話です。