学校日記

ソフトボール部 都大会2回戦 VS 国立三中

公開日
2024/07/29
更新日
2024/08/06

部活動

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令和6年7月21日(日) 東京都中学校夏季ソフトボール選手権大会 兼 関東中学校ソフトボール大会予選会 @江戸川区臨海球技場


小松川中学校ソフトボール部は一回戦シードとなり二回戦で東村山四中との激戦を制した国立三中と対戦した。

午前10時30分から始まった試合は長身の国立三中のピッチャーに対して小松川中は背番号19をつけた1年生ピッチャーが先発した。(3枚目の写真)先攻の小松川中打線、下手投げなのにサイドスロー並みの高さから放たれる速球にタイミングが合わずに三者凡退。1回裏の国立三中の攻撃をランナーを出しながらも失点を1で抑えまずまずの滑り出しだった。2回はあっさりと3人で攻撃を終える小松川中に対し国立三中はボールを良く見極め四球を選び確実に塁を埋めていく。それでも小松川中の堅い守りピッチャーの踏ん張りでなんとか0点に抑えた。3回表やはりボールの下を降らされ三者凡退。3回表を終わって0-1と投手戦の様相を呈してきたが、その裏国立三中打線に火がついてしまった。イレギュラーバウンドと送球ミスなどが重なり3点を失い小松川中のピッチャー交代。


春の大会まで一人で投げぬいてきた3年生がマウンドに立つ。(6枚目の写真)


小松川中学校ソフトボール部は小松川三中時代にたくさんの部員を抱える人気の部活動の一つだったが、2000年代に入り部員が集まらず廃部となった。そのソフトボール部が5年前に再度創部された。現在の高校2年生の代が先輩がいないソフトボール部をひっぱりコロナ禍を経てその伝統は新しく設立された小松川中学校へと受け継がれた。現3年生は初めて3学年が揃った代の1年生として小松川三中に入学、今年の3月に卒業した部員が2名しかおらず現3年生が2年からレギュラーとして活躍した。しかし、昨年の都大会と校外宿泊学習の日程が被り都大会に参加できず今年が初めての都大会となった。高校2年生の先輩たちも応援に駆け付け3年間の集大成を見せたかったのだが。


4回にも国立三中の攻撃は止まらない。あっという間にコールドゲームでゲームセット。3年生にとっては最後の試合となった。


試合後顧問の福田先生から「試合前の2週間は怒らない様に心掛けた」と話し始めるとそれまで明るく振舞っていた部員達から嗚咽が漏れた。約1年4か月前、新しい学校の校庭で新しい顧問とスタートを切ったソフトボール部。楽しい事ばかりではなかったはずだ。前年まで野球部の顧問を務めたいた福田先生の矢のようなノックに、捕球よりもボールから逃げ惑う姿は職員室から見ていて「大丈夫なのか」と声が上がるほどだった。


そんな部員がここ数か月何臆することなく地を這うようなノックを軽々と捕っている。時折保健室の先生である河野先生がまるでアニメの主人公の様に白衣のままノックをしていたこともある。どんなに点差がついても明るく笑顔を忘れなかったソフトボール部。1年生にはわからないかもしれないが、35対0で負けた試合も過去にはあった。その試合でも心を折らずに一人で黙々と投げ続けた先輩がいた。その先輩の背中を見てきた3年生にとっては10点の点差は進歩の証なのである。


投げ出してしまいたい場面でも仲間を信じて守りに付く3年生。勝ち負けや点数差以上にたくさんの思いを共有し、どんどんたくましくなっている。


いつでも、笑顔を忘れずに、この苦しい経験は君たちのこれからの人生の糧となる。「いくぞコマ中!、がんばれソフトボール部、伝統を受け継ぐのは君たちだ!!」