学校日記

教室食育掲示【京都府の郷土料理】

公開日
2026/09/04
更新日
2026/09/04

給食

近畿地方の中央部には、京都盆地・奈良盆地などの盆地が広がっています。周囲を山地に囲まれた盆地は、夏は暑く、冬は冷え込みやすいなど、気温差が大きいことが特徴です。京都は8世紀末に平安京が置かれて以来、長い間、日本の政治や文化の中心となってきました。現在も碁盤の目のように整った道路や多くの寺社、伝統的な町並みが残っています。修学旅行では有名な寺社だけでなく、周囲を山に囲まれた地形や、平安京から受け継がれてきた町のつくりにも注目してみてください。


こうした京都の地形や気候は、食文化とも深く関係しています。京都盆地の北東に位置する大原は昼夜の寒暖差が大きく、質のよい赤しそが育つ地域です。この赤しそとなすなどを漬けて乳酸発酵させたものが、大原の名産品「しば漬け」。平安時代、建礼門院がその味を気に入り「紫葉漬」と名付けたともいわれる、長い歴史をもつ漬物です。また、今日の汁物に入っている「生麩」も京都を代表する伝統食材です。小麦から取り出したグルテンなどから作られ、寺院の多い京都では精進料理にも用いられてきました。地形や気候、そこでとれる農産物、そして古都としての歴史が、京都独自の食文化につながっています。


主食は、京都で親しまれてきた「衣笠丼」です。油揚げと青ねぎを卵でとじた料理で、その名前は京都市北部の衣笠山に由来するともいわれています。衣笠山には、平安時代の宇多天皇が真夏に雪景色を見たいと望み、山に白い絹を掛けて雪に見立てたという伝説も残されています。来月、実際に京都を歩いたら、地図を眺めながら周囲の山々、盆地に広がる市街地、昔から続く町並みを見てみましょう。旅先で食べる食事も、「なぜこの土地に、この食文化が生まれたのか」と考えてみると、その土地の地理や歴史を知る手がかりになります。