今日の五中

東京国税局長賞

公開日
2020/12/25
更新日
2020/12/25

できごと

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12月24日(木)くもり【校】
○中学生の『税についての作文』表彰式
 例年、グリーンパレスで行っていた表彰式が新型コロナウイルス感染症対策により中止になりました。本校から3名が入賞し、急遽、全校朝礼の中で表彰式を行いました。
表彰式には、江戸川北税務署長小島信子様をはじめ、3名の署員の方に出席いただきました。
 昨年度は、表彰された生徒が1日税務署長になりました。今年度は、新型コロナウイルス感染症対策により実施出来ないかもしれませんが、表彰された3名の姿を見て後輩たちの税に対する関心がより高まったことと思います。
【東京国税局長賞】
『コロナウイルスと税金』
 すべてはここから始まりました。2020年1月16日、新型コロナウイルス国内で初確認。2月27日、感染拡大防止の目的で臨時休校の要請。4月7日、緊急事態宣言が発令。誰もが予想しなかったであろう、ウイルスの感染は世界中に拡大しました。誰のせいでもない突然の悲劇は誰かを責めることもなく、呆気なく人々の生活を変えたことに、世界中の人々が嘆いていると思います。そして、驚異的なウイルスは多くのことに影響をもたらしました。私の身の回りの出来事にも及び、勢いは止まりません。私の学校で予定されていた鎌倉校外学習の延期に留まらず、長期の臨時休校が決定し、役3カ月間続きました。普通の生活を送っていたのが嘘だったかのような急速な出来事でした。
 この宣言が発令された頃の自分に危機感は全くなく、むしろ喜んでしまいました。学校に行くことなく、家で自分の時間を活用できることに喜びを抱いていたからです。しかし、私が喜べていたのも長くは続きませんでした。想像をはるかに超える感染拡大や、毎日テレビに映しだされ増え続ける感染者数に、コロナウイルスの恐ろしさを身に染みて感じたからです。
 そんな先の見えない状況の中、医療関係者の存在を知りました。医療関係者の方々は自らの命を懸けて私たちの命を守ってくれていました。そこで私はもしも自分がコロナウイルスに感染したらどうなるだろうと考えました。家族と離れ離れで生活する不安や、独りぼっちの病室など、想像しただけで恐ろしいです。そして、長期の入院生活になると思ったので、莫大な費用がかかることも想像できました。きっと容易に払える金額ではないはずです。そう考えた上で調べてみました。すると、驚愕の事実がわかりました。新型コロナウイルスは「指定感染症」であることから、検査や治療の費用は公費で賄われるため自己負担はありません。私たちの元から集めた所得税や消費税などの「税金」が使われているのです。私はその時初めて税の使われ方を知りました。学校の教科書や実験器具などに税金が使われていることは少なからず知っていましたが、私たちの健康を守るためにも使われていたことに驚きました。
 今の世の中には、税金の存在はとても大きいと思います。税を使うことにより、誰かの心が照らされ、税を納めることにより、誰かの力になると思います。納税を義務であると思わず、皆で助け合って生きていると思うことがより良い社会への第一歩に繋がります。いつか、私が納めた税金が輝かしい未来を築く力のひとつになればよいと思います。