学校日記

きょう10月5日は「世界教師デー」

公開日
2022/10/05
更新日
2022/10/05

できごと

 記憶に残る先生やお世話になった恩師の存在は人生の中でも大切なものです。そんな教育に携わる先生を祝う記念日があることをご存知でしょうか。あまり有名ではないのですが、国連が定める「世界教師デー」です。
 国連のユネスコが1966(昭和41)年のこの日、「教師の地位向上に関する勧告」を採択し、これを記念して、1994年に定められました。教育を受ける権利は基本的人権であり、皆に適切な教育を提供することが国の責任であることをアピールしています。
 日本の先生は、勤務時間が世界一長いといわれています。OECDの調査によると、週当りの労働時間の国際平均は、中学校が38.3時間、小学校が46.3時間に対して、日本の中学校教員は56時間、小学校教員が54.4時間になっています。さらに注目すべきは、授業に費やす時間(準備を含む)は週平均27.4時間でOECD38 ヶ国を含む48ヶ国中28位で、その時間は勤務時間の半分にもなっていません。原因として、部活動や事務作業などの授業以外に時間を取られていることが指摘されています。国もこれを重く考えて、その改善に向けた取り組みを現在、進めています。
 ユニセフの「世界教師デー」は日本ではほとんど浸透していませんが、社団法人「教師の日普及委員会」は、日本にも定着させるために、10月5日を中心に、記念フォーラムや先生からの言葉を集めたパネル展、感謝セレモニーなどのイベントを展開しています。