歓迎の言葉(在校生代表)
- 公開日
- 2017/04/11
- 更新日
- 2017/04/11
できごと
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんは、今日から中学生です。ほかのどの中学校でもない、この、瑞江第二中学校の一年生となったのです。
私は、この瑞二を誇りに思っています。瑞二には、瑞二だけの良さがあります。
「瑞二といえば花壇。」多くの人がそう言います。校舎の前の大きな花壇。夏、立派な向日葵が咲く、プールの裏の花壇。これらの花壇は、五十年前の開校当時、園芸部員だった三人の女子生徒が声を上げたことから始まりました。有志の男子生徒数名も加わり、何もないところから作られ、長い間みんなに守られてきました。そして今、私たちが守っています。数名の生徒が始めたことが、全校生徒に広がり、五十年間も受け継がれてきました。これらの花壇には、これまで花壇を守ってきた人たちの、口では言えないほどの苦労と思いが詰まっているのです。瑞二は昔から、生徒が学校を作る、そんな学校なのです。
これからの瑞二の生徒に必要な力。それは、理解する力、深く考える力、協力する力の三つです。この目標は、生徒により作られました。この目標を軸として、私たちは様々な学校行事に取り組んでいます。生徒自らが考えた目標に向かって、瑞二は日々活動し、さらなる発展を目指しているのです。校長先生がこの目標に基づいてお話をしてくださることもあります。この目標は、生徒一人一人の意見を吸い上げ、クラス・学年・学校の意見としてまとめたものです。生徒の一人としてそこに携わることで、私は、「本当に自分たちが瑞二をつくっているんだ。」というやりがいや楽しさを実感しました。それを誇りに思うし、自分にとって毎日学校にくる原動力にもなっています。自分たちで学校をつくることは、「こんなにも楽しいんだ。すてきなんだ。」この気持ちを、皆さんにも感じてほしいです。
自分たちで学校をつくる活動の一つとして、伝統継承委員会というものがあります。これは、瑞二の生徒が、瑞二の伝統を、自ら伝えるためのもので、校歌・学校のルール・服装・瑞二ならではの行事などを、引き継ぎます。
瑞二では、家庭学習ノートというものに取り組んでいます。これは一日一ページ家庭学習に取り組もうというものです。
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ノートが一冊終わったとき、学年が変わるとき、自分はこんなにやってきたんだ、中学校でこれだけ勉強したんだな、ということが自信や達成感につながります。
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授業はコの字型で行っています。
コの字型というのは、机をカタカナのコの字のような形にして授業を受けることです。相手の顔を見ながら授業を受けられるので、自分の意見に対するみんなの反応がわかりやすいです。そして、共感してくれているときの嬉さも大きくなるので発言の意欲が高まります。また、話し手の表情がわかるから、相手の考えがより伝わってきます。それにより、意見交換が活発になり、学習の理解が深まります。また、四人班での学習も行います。四人班をつくって意見交換をしたり、問題を一緒に考えて、わからないこところを教えあったりします。人の意見を聞き、他の考え方を知り、それを自分の意見に取り入れることで、考えが深まります。また、わからない人は、先生を呼ばなくても近くの人に聞けるので、わからないことがすぐに解決します。逆に、教える人も、人に説明することで、さらに自分の理解が深まります。それぞれの四人班から意見を出し、それを最後にクラスの意見としてまとめることもあります。そこには、一人一人のいろいろな意見が反映されて、より深い意見となり、四人班の効果がよくわかります。みなさん、瑞二の授業は毎時間充実しています。授業を楽しみにしていてください。
最後に、瑞二生となった皆さんにお願いが一つあります。それは、挨拶です。瑞二では、生徒会が中心となって挨拶運動を行い、挨拶であふれる学校を目指しています。中学校で人との距離を縮める、一番簡単で、早い方法です。みなさんも、今から、挨拶を始めてみてください。
新入生のみなさん、瑞二についてわかってもらえましたか。簡単に言うと、瑞二は、生徒が作る学校です。みなさんの瑞二生としての生活は今日からスタートです。これからみなさんも、私たちと一緒に、瑞二をつくっていきましょう。そのためにも、校長先生をはじめとする先生方や先輩の皆さん、地域の方々には、あたたかいご指導をお願いします。私たち新入生は瑞江第二中学校の生徒としての誇りをもち、将来へつながる、実りある中学校生活を送ることを誓います。