第五十一回卒業式
- 公開日
- 2017/03/26
- 更新日
- 2017/03/26
できごと
明るい春の日差しの中、瑞江第二中学校の第51回卒業式を挙行しました。
111名の卒業生が、それぞれの進路に巣立ちました。
これまで多くの皆様から卒業生に対し温かいご指導を賜りありがとうございました。
卒業式後、本校校庭にて歓送を行いました。(写真参照)
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<門出の言葉>
校庭の桜も蕾が膨らみ始め、春の風が感じられるようになりました。
少し大きな制服に身を包み、たくさんの不安と期待を抱えていた入学式。あの日からあっという間に三年がたち、今日この日を迎えました。瑞二生として過ごした三年間を振り返ってみると様々な思い出がよみがえってきます。
一年生のとき、運動会での応援や競技、合唱コンクールの発表で三年生の迫力に圧倒され、「早く先輩みたいになりたい」そう思ったことを今でも覚えています。
二年生になり、私たちも「先輩」と呼ばれるようになりました。はじめの頃はそう呼ばれることに戸惑いを感じていた私たちですが、行事や部活動などで後輩と接しているうちにもっとしっかりしなければと「先輩」としての自覚が芽生えてきました。
夏休み、初めての宿泊行事で栃木県大田原市に行きました。そこでは会う人会う人みんなが挨拶してくれたり、自分の農地で作った野菜などを近所の方におすそ分けしたりしていたことから、東京では味わえない温かみを感じることができました。たった二泊三日でしたが、私にとってかけがえのない大切な「第二の故郷」になりました。
二学期は職場体験学習をしました。仕事をしている間は忙しく休む暇もなかったので、いえに帰ってからどっと疲れが出て、「働くってこんなにつらいんだな」と仕事の厳しさを理解した一方、お客さんの笑顔を見たときに「やりがい」も感じました。この一年で、大人になることを意識するようになりました。
そして三年生、卒業後の進路に向けての取り組みが本格的になっていきました。経験したことのないほど勉強する日々が続き、嫌になることもありました。それでも、先生に何度も質問したり、友達と励まし合ったりして、乗り越えることができました。
運動会や合唱コンクールでは、優勝したい、後輩にかっこいい姿を見せたいと一生懸命になり、本番間近まで本音でぶつかり合いました。うまくいかないこともあり、諦めてしまいそうになりましたが、みんなで一致団結して、行事をつくり上げていきました。修学旅行では、三日間を共に過ごし、語り合った友達との絆が深まり、良い思い出になりました。また、今年度は開校五十周年であり、瑞江二中の歴史を振り返り、さらなる発展を誓いました。これを通して、瑞二生としての自覚が強くなっていたのではないかと思います。
心に残っているのは、行事だけではありません。日常生活の一コマ一コマが、かけがえのない思い出です。休み時間に友達と笑い合ったこと。時には眠気と戦いながら授業を受けたこと。給食で早くおかわりをしたくて、四時間目終わりのあいさつと同時に、手を洗いに水道へ走ったこと。昼休みに校庭で遊んだこと。一分一秒でも早く部活動がやりたくて、帰りの学活でそわそわしていたこと。こんなにも楽しかった中学校生活も、今日で終わりだと思うと寂しくなります。でも、この三年生と過ごしてきたからこそ、「楽しかった」と思いながら卒業することができるのだと思います。百十一人の仲間に出会えて、本当に良かったです。
今年、僕たち六組は初めての卒業生となります。仲良く、明るい笑顔のあるクラスです。運動会、校外学習、修学旅行など多くの行事を通常級との交流を通じて大きく成長しました。
数えきれないほどのキラキラとした思い出を分かち合える友達に出会えたことは単なる偶然ではありません。愉快で頼もしい仲間たちのおかげで、毎日の学校生活が楽しくて仕方ありませんでした。そんな仲間たちとも、今日を境に別々の道を歩き出します。
(省略)
いつも私の一番の応援団でいてくれた両親。今、私は心身ともに成長することができたでしょうか。お母さんの笑顔も、お父さんの背中も、ずっと私のことを思ってくれていると知っていたからこそ、私はここまで成長することができました。これから私たちは大人の世界の扉を叩きます。いくつもの困難が待ち受けていると思いますが、壁にぶつかったときには、また少しだけ背中を押し、応援してください。人を思いやり、自分らしく生きていけるよう、これからも精進していきます。
(省略)
三年間過ごしてきた仲間たち、いつも見守ってくれた家族に感謝いたします。本当にありがとうございました。
「我が母校」、瑞江第二中学校の限りない発展を願って第五十一回卒業生の門出の言葉と致します。