校長室から 5月
- 公開日
- 2012/05/09
- 更新日
- 2012/05/09
校長室から
校 長 岩崎 和代
連休が終わり、いよいよ運動会に向けての練習が本格的に始まる頃となりました。 先日、ある本を読んでいたら興味深い事が書かれていました。
母ネズミは生まれたばかりの子ネズミをなめる習性があるそうです。それらの子ネズミの脳を調べたところ、親によくなめられる子ネズミの海馬(記憶をつかさどる脳の部位)は大きく、それに比べなめられない子ネズミは小さかったそうです。そればかりでなくストレスを引き起こす原因になる血液中のコルチコステロンも高かったそうです。
親によくなめられる子ネズミほど、脳の働きもよく、ストレスが少ないことが分かったということです。
人間の子どももネズミと同じように、親に愛され接触されることで心を癒やし、脳を発達させます。心を傷つけられると、脳は萎縮してしまい脳の健康にもよくありません。
また、脳細胞は年を経るにしたがって減少していくと言われていましたが、最近になって70歳になっても脳細胞を増やすことができることが発見されたそうです。そのためには運動、刺激的な環境(人に囲まれていること)勉強(訓練)が大事とのことです。漠然とはわかっていましたが、それが科学的に立証されたことになります。
私たち大人も優しい気持ちで互いを思いやりながら、明るく前向きに物事を考えて、いつまでも脳細胞が増えるような生き方をしていきたいものです。