今日の献立は、「麻婆丼」に「もやしのナムル」「杏仁豆腐」と「牛乳」です。ご飯にかける麻婆豆腐は、絡みが少ない分、お肉や野菜の旨味が感じられるよう調理しました。さて、「杏仁豆腐」の杏仁とは、杏の種の中にある白い実の部分を指しています。杏仁を粉状にして水と合わせた後、それを丁寧に漉したエキスに牛乳を加えて、温めたところに寒天などを固めて調理したものが「杏仁豆腐」になります。今日の「杏仁豆腐」には、コクを出すために生クリームと練乳を加えています。ところで、「杏仁豆腐」を固めるために使う寒天はの原料は、海藻の一種の天草です。この天草に含まれている粘液質を固めたものを、凍結・乾燥させて作られたものが寒天です。江戸時代には、寒暖差の大きい信州地方の農村で、農閑期を利用して寒天が作られるようになったと言われています。