5月12日 植物好きの先生より(その2)
- 公開日
- 2020/05/12
- 更新日
- 2020/05/12
できごと
先ほどの写真は入学式の演壇に飾ってあった花から分けてもらったサクラです。すっかり花は終わってしまいましたが、青々とした葉が出てきてしまったので、お別れせずに教室に飾ってあったものです。
では、あの水滴のようなものは何かというと、、、サクラの蜜です。
蜜は花の中にあるんじゃないの?と思ったみなさん。そう、普通は花の奥に蜜があってそれを取りに来る虫の体に花粉がつくことによって、受粉の手伝いになっていますよね。
でも、花以外の葉や茎からも蜜を出している植物があるのです。葉や茎にある蜜が出る部分を花外蜜腺(かがいみつせん)といいます。サクラはこの花外蜜腺をもつ代表的な植物の一種です。
真ん中の写真はお馴染みのソメイヨシノです。葉のぎりぎりのところに小さな豆のような花外蜜腺がみられます。右側は、ヤエザクラです。こちらにも葉から少し離れたところに花外蜜腺が見られます。品種によって少しずつ場所が違うようです。
私がこの花外蜜腺を知ることになったきっかけは、当時担任していた5年生の女の子にサクラの落ち葉についていた蜜腺の跡が何かを聞かれたことです。私も知らなかったので、一緒に植物図鑑などを使って調べました。
みなさんも身近にある「なんだ?これ」を調べてみるとおもしろいですよ。