学校日記

親になることはたやすい。しかし、親であることは難しい。

公開日
2020/03/19
更新日
2020/03/19

できごと

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 千葉県野田市で、当時小学4年生の栗原心愛さんが虐待死したとされる事件の裁判で、父親に懲役16年の判決が言い渡された。「心愛」という名前には、この子が生まれたことの喜びや、幸せになってほしいという願いが込められているように思う。それがなぜ、虐待をすることになってしまったのだろう。私の想像であるが、父親の思い描く理想の子供にならないことに、苛立ちや怒りを重ねていったのかもしれない。
 「父親になることはたやすい。しかし、父親であることは難しい。」は、19世紀後半のドイツの詩人、童話作家のヴィルヘルム・ブッシュの言葉である。では、父親(又は母親)であるにはどうしたらよいだろう。教員生活の中で様々な親と出会った。子供の命を奪うような人はいなかったが、その一歩手前という人は何人もいた。そのような人たちに共通しているのは、「自分はいつも正しい」と思う人である。
 ブッシュの言葉は続きがあり「何によって父親たり得るか。その答えはただ一つ、自己教育から生まれるしかない。」とある。心愛さんの事件の判決を聞いて、改めて学校は子供が学ぶ場所であるが、親も学び育つ場所にしなければならないと思う。
     篠崎第四小学校長 景山 賢治

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