涙のわけ
- 公開日
- 2011/05/21
- 更新日
- 2011/05/21
できごと
南葛西第二中学校の運動会での出来事でした。
私はテントの中から見せていただきました。
「大ムカデ」が始まろうとしていた時、白鉢巻姿の女子が一人泣いていました。
「始まる前から泣かないの」「大丈夫だよ」こんなやさしい声が周りから聞こえてきました。
3年生女子の皆さんは、明るく振舞っています。そして、もうひとつ、戦いの「闘志」、そんな雰囲気も伝わってきます。
「大ムカデ」の競争がスタートして間もなく、涙の意味、その謎が解けた気がしました。
転んでは立ち上がり、転んでは立ち上がり、止まってはスタートをやり直し・・・。
最後のころには、リーダーが転ぶ前に一度歩みを止めて再び三度、「そーれ」と掛け声をみんなで出し合いスタートします。
他のチームは、すでにゴールしています。
練習の時から、ある程度本番の戦いぶりが予想できていたのかもしれません。
転んでしまう原因が「私にある」。そんなことを感じての「涙のわけ」だと、私は感じました。
練習時は、叱咤激励。きっと大変な思いをしてきたんだと思います。
そんな練習の中から、白鉢巻をした女子生徒の皆さん方には、きっと何よりも代えがたい「仲間としてのかたい絆」「互いに思いやる心の絆」が結ばれたんだと思います。
本番一回だけなら、こんな絆は生まれません。
「集中2週間?」の練習を通して、一生大切にできる「心の絆」を結んでくれた中学校の運動会の取り組み、先生方に感謝です。
そんな感動を胸に学校に戻ってきました。(小林)