3月15日 最後の校長講話「ちがいとまちがい」
- 公開日
- 2021/03/16
- 更新日
- 2021/03/16
校長のつぶやき
キリーロバ・ナージャさんは、引っ越しでロシア(旧ソ連)、イギリス、フランス、日本、アメリカと5つの国の学校に通い、その時の様子を『ナージャの5つのがっこう』(大日本図書)という絵本にまとめました。
教室の座席は全部違っていて、ロシアは2人ずつ、イギリスは5、6人のグループ、フランスは漢字の「口」のように向かい合わせ、日本は前向きに座ります。アメリカで通った学校では、教室の真ん中にソファーが置いてあったそうです。また、ロシア、イギリス、フランスの学校では、教科書は前の学年の子が使っていたもの、つまり「お下がり」を使っていたそうです。日本では毎年新しい教科書をもらいますよね。ほかにも、アメリカの学校には1人ずつロッカーがあったそうです。
ナージャさんは、「国によって学校のスタイルは違うけど、どれが正解だなんて言えなかった。それぞれに、いろいろなよさがあったから」と語っています。つまり、「違いは間違いではない」ということです。私たちは、顔つきや体つきだけでなく、考え方も一人一人違います。難しい言葉で「多様性」と表現しますが、それこそが自分らしさであり、とても大切なことなのです。三小の皆さん、これからも自分らしさを失わず、自分らしく生きていってください。