3月24日 卒業式「校長式辞」
- 公開日
- 2021/03/26
- 更新日
- 2021/03/26
校長のつぶやき
卒業生の皆さんの門出を祝うかのように雲一つない青空が広がっています。校庭の桜が咲いています。卒業証書を手にした今の気持ちはどうですか。少し緊張が解け、ホッとしているのではないでしょうか。卒業の餞(はなむけ)に皆さんがよく知っているあの人の、あの言葉を贈ります。
「胸を張って生きろ」
もうお分かりですよね。大ヒットしたアニメ映画『鬼滅の刃〜無限列車編〜』の中で柱の一人、煉獄杏寿郎が炭治郎に言った言葉です。皆さん、胸を張って生きていますか。そもそも、胸を張って生きるってどういうことでしょうか。卒業証書を手にした今、少し考えてみてください。
嘘をつかない。人に親切にする。テストで100点を取る。スポーツで一番になる。お金を稼ぐ。好き嫌いしないで食べる。よく寝る。
そう、胸を張って生きる価値基準は人それぞれ違うのです。そして、そのどれもが間違いではないのです。ちなみに私が胸を張って生きる価値基準としているのは、自分の信念を貫き、自分に正直でいることです。SNS全盛期の今、フォロワー数や「いいね」の数が多ければ多いほど「よいことである」と思われがちです。しかし、たとえフォロワーが少なくても、「いいね」が付かなくても「いいものはいい」と言える自分でありたいといつも思っています。
4月から皆さんは中学生です。新しい勉強が始まります。新しい友達や大人との出会いがあります。すると、自然に他人の評価が気になってきます。それでも、周りに流されることなく、自分の信念を曲げず、自分に正直に生きていってほしいと願っています。
長い人生、決して楽しいことばかりではありません。辛いことや悲しいこと、苦しいこともあるでしょう。でも、大丈夫です。皆さんは新型コロナウイルスという見えない敵と1年間戦い続けてきました。たくさんの我慢や辛抱をしてきた強い子です。きっと、三小の歴史の中で一番強い心をもっている卒業生だと私は思います。
最後にもう一度。
「胸を張って生きろ」
卒業、おめでとう!
江戸川区立南葛西第三小学校長
淺野 努